©Andrés Unterlasdtaetter / WWF-Bolivia

2月2日は世界湿地の日!


本日2月2日は「World Wetlands Day」すなわち「世界湿地の日」です。

これは世界の湿地環境を保全する国際条約「ラムサール条約」が1971年2月2日に制定されたことを受けて定められた日。

湖や川など、世界のさまざまな湿地環境の保全を考える記念日です。

ところでこの「湿地」という言葉に、どのような風景を思い浮かべるでしょうか?

この湿地(ウェットランド:wetland)という言葉、実はとても広い意味合いがあります。

ラムサール条約の湿地の定義には、海岸の砂浜や、雨期になると水没する森林、サンゴ礁、マングローブ、6メートル以下の浅い海なども含まれます。

さらに、日本人にとっては身近な風景である「水田」のような人工的な水環境も、その生物多様性を保全すべき湿地環境としています。

地球は水の惑星と言われますが、その水の98%以上は海の水。特に淡水はそのわずかな残りにすぎません。

しかし、その水をめぐる環境である、きわめて変化に富んだ湿地の自然には、世界の野生生物種の40%に相当する、多くの多様な命が息づいています。

地球中で、日本の水田環境にしか生息していない魚なども実は少なくないのです。

©WWFジャパン

淡水はまた、人の暮らしはもちろん、農業や工業にも欠かせない大切な資源。

こうした健全な水を絶えず供給し、洪水などへの防災にも貢献してくれる、森や湿地に取り巻かれた豊かな湿地環境は、年間で47兆ドルともいわれる恵みをもたらしています。

今、世界中で、水の使いすぎや湿地環境の開発が進み、水環境が深刻な危機にさらされています。

1700年代と比べ、地球上に現在残されている健全な湿地環境は、わずかに1割程度。

その貴重な湿地環境に、私たちは暮らしや産業のすべてを頼っているのです。

世界湿地の日の今日、この自然の豊かさと大切さを、ぜひ考え、話題にしてみていただければと思います。


★WWFの水環境保全の取り組みを応援してください!

日本には世界に類を見ない、独自性と希少性に富んだ、水田をめぐる水環境が今も残されています。
また、日本が大量に輸入し、利用している食料や綿製品などの生産に際しては、海外で大量の水を消費し、現地の湿地環境を脅かす大きな要因になっています。

WWFでは、日本の水田の自然を守りながら、持続可能な食を追求すると共に、海外で生産される綿製品の生産を改善するなど、世界の湿地を保全する取り組みを行なっています。

 

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淡水グループ長
並木 崇

学士(環境情報学)。
ランドスケープ設計事務所で、公園やオープンスペースなどの計画・設計に従事。都市公園コンクール(企画・独創部門)、ランドスケープコンサルタンツ協会賞(CLA賞)など受賞。2016年9月から国内グループ長として有明海沿岸域の水田地帯におけるプロジェクトを担当。2020年7月から現職。

子どもの頃は野球選手かお花屋さんになりたかった。大学を出て、造園の道へ。生きもののことを考えつつ色々な業種の方とものづくりすることは楽しかったです。紆余曲折あり、自然保護の舞台へ。経歴がバラバラのように見えるかもですが、自然が好きというのは変わっておらず、いまでも現場に出ていけることが一番嬉しいです。

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環境保全団体です。

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