【第1部:省エネルギー編】 第4章 WWFシナリオのまとめ


脱炭素社会に向けた
エネルギーシナリオ提案

第4章 WWFシナリオのまとめ

第3章で説明したような計算により、WWFシナリオのエネルギー需要とCO2排出量を まとめると以下のようになった。表4-1には、BAUシナリオの最終用途エネルギー需要 を示した。表4-2には、WWFシナリオの最終用途エネルギー需要を示している。

graftitle41.jpg
       199020082020203020502020/
1990(%)
2030/
1990(%)
2050/
1990(%)
産業部門計 160,864 155,988 166,309 158,732 136,499 103.38 98.67 84.85
民生部門計 78,847 92,117 101,780 99,025 87,093 129.09 125.59 110.46
- 家庭計 42,380 51,902 54,957 51,906 43,228 129.68 122.48 102.00 
- 業務計 36,467 42,338 46,823 47,120 43,805 128.40 129.21 120.12
運輸部門計 74,386 84,255 73,707 64,206 46,916 99.09 86.32 63.07
- 旅客計 44,922 54,771 45,784 38,187 25,262 101.92 85.01 56.24
- 貨物計 29,464 29,485 27,923 26,019 21,654 94.77 88.31 73.49
非エネルギー 8,772 4,465 4,175 3,834 3,074 47.59 43.70 35.04
合計 322,869 338,948 345,971 325,798 273,522 107.16 100.91 84.72
graftitle42.jpg
          199020082020203020502020/
1990(%)
2030/
1990(%)
2050/
1990(%)
産業部門計 160,864 155,988 138,384 122,114 91,543 86.03 75.91 56.91
民生部門計 78,847 92,117 68,759 58,307 46,854 87.21 73.95 59.42
- 家庭計 42,380 51,902 37,211 30,940 24,262 87.80 73.01 57.25
- 業務計 36,467 42,338 31,548 27,367 22,592 86.51 75.05 61.95
運輸部門計 74,386 84,255 58,271 43,824 25,820 78.34 58.91 34.71
- 旅客計 44,922 54,771 35,474 26,511 16,624 78.97 59.01 37.01
- 貨物計 29,464 29,485 22,798 17,313 9,196 77.37 58.76 31.21
非エネルギー 8,772 4,465 4,175 3,834 3,074 47.59 43.70 35.04
合計 322,869 338,948 269,590 228,078 167,291 83.50 70.64 51.81

合計のみをまとめると以下のようになる。WWFシナリオの2050年の最終エネルギー需要は、2008年と比較して49.4%に削減されている。

graftitle43.jpg
エネルギー(1000TOE)19902008202020302050
BAUシナリオ 322,869 338,948 345,971 325,798 273,522
WWFシナリオ 322,869 338,948 269,590 228,078 167,291

WWFシナリオの2050年の最終用途エネルギー需要は、BAUシナリオと比較して、2億 7352万トンOEから1億6729万トンOEに38.8%の減少である。1990年と比較すると、2050 年には、3億2286万トンOEからの減少であり、51.8%に低下している。2020年をみると、 1990年から83.4%に減少している。

graf41.gif
graftitle44.jpg
CO2(100万トンCO2)19902008202020302050
BAUシナリオ 1,059 1,168 1,067 946 712
WWFシナリオ 1,059 1,168 831 662 435

CO2排出量の計算については、WWFシナリオではエネルギー供給側の詳細が確定して いないため、ここではBAUシナリオのCO2原単位を用いて計算した。その結果を以下の表 4-4に示す。

WWFシナリオの2050年のCO2排出量は、BAUシナリオと比較すると、7億1200万トン CO2から4億3500万トンCO2となり、61.1%に減少している。1990年と比較すると10億5900万トンCO2からの減少であり、2050年には41.1%に低下している。2020年を見ると、 1990年から78.5%に減少している。

図4-2 WWFシナリオのCO2排出量

5900万トンCO2からの減少であり、2050年には41.1%に低下している。2020年を見ると、 1990年から78.5%に減少している。

ただし、ここでのCO2排出量は、BAUシナリオのCO2原単位を使用して計算している。 (最終報告ではエネルギー供給側の技術を検討しており、再生可能エネルギーを大きく導 入した場合のCO2原単位を使用して計算する予定である)

参考文献

1)経済産業省資源エネルギー庁(2010)「2030年のエネルギー需給の姿」(総合資源エネルギー調査会基本計画委員会第4回会合資料・2010年6月8日)

2)日本エネルギー経済研究所・計量分析ユニット/編(2011)『エネルギー・経済統計要覧』 省エネルギーセンター

3)西岡秀三/編著(2008)『日本低炭素社会のシナリオ:二酸化炭素70%削減の道筋』日刊工 業新聞社/2010年12月に改定された80%削減シナリオは:国立環境研究所AIMプロジェクト チーム(2010)「日本低炭素社会に向けた道筋検討:2050年CO2排出量80%削減社会実現に 向けて」(中央環境審議会地球環境部会第92回会合資料・2010年12月28日)

4)McKinsey & Company(2009)Pathway to a Low-Carbon Economy: Version 2 of the Global Greenhouse Gas Abatement Cost Curve.

5)財団法人エネルギー総合工学研究所(2006)「超長期エネルギー技術ロードマップ報告書」

6)東京大学RCAST脱温暖化IT社会チーム 電通・消費者研究センター/編(2007)『2050年脱 温暖化社会のライフスタイル』電通

7)総務省(2008)「『地球温暖化問題への対応にむけたICT政策に関する研究会』」報告書」

8)クールシテイ・エコシテイ普及促進勉強会/編著 尾島俊雄/監修(2010)『緑水風を生か した建築・都市計画』建築技術

9)Jonathan M. Cullen and Julian M. Allwood(2010)Theoretical efficiency limits for energy conversion devices. Energy. 35(5): 2059-2069

10)日本損害保険協会ウェブサイト「エコ安全ドライブ」

11)槌屋治紀(2006)「ソーラーアシスト・ビークルの設計」『太陽エネルギー』(日本太陽エネ ルギー学会誌)22(3): 57-62

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目次

脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ提案 <第一部・省エネルギー>
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