地球への処方箋 グリーン・リカバリーでコロナ禍を越えて、地球の健康を取り戻すために。ご支援のお願いです。地球への処方箋 グリーン・リカバリーでコロナ禍を越えて、地球の健康を取り戻すために。ご支援のお願いです。

「地球の容態」、
実はよくありません。

新型コロナウイルスのパンデミックの関係で、
地球の環境はむしろ、良くなっているのでは?
そんな声が聞かれます。

たしかに、大気や水がきれいになったり、
温暖化の原因となるCO2の排出量も減少していたり。

しかし一方で、感染防止のためとはいえ、
プラスチックの使用量が世界中で急増し、
海のプラスチックごみが増えている、という事実も。

さらに、新型コロナのような感染症が発生する要因として、
森林破壊や、野生動物の利用拡大が挙げられていますが、
そうした問題は、今も解決されていません。

コロナ禍で悪化した部分には、治療が必要です。
また、さらなるパンデミックが起きないようにするには、
予防が欠かせません。

だからこそ今、地球にも処方箋が必要になっています。

©Minzayar Oo /
WWF-Myanmar

パンダ先生

WWFから地球へ

5つの処方箋

プラスチックごみに対策を!
自然保護区に支援を!
天然林の減少に終止符を!
違法取引の根絶を!
地球温暖化対策の強化を!
パンダ先生

WWFから地球への処方箋①

プラスチックごみに対策を!

WWFから地球への処方箋①
©naturepl.com / Tui De Roy / WWF

プラスチックシートで遊ぶオットセイの子どもたち(ガラパゴス諸島)

テイクアウト用の容器や、ビニールカーテン、
パーテーション・・・使い捨てマスクも「紙」ではなく、
実はプラスチックです。
道に落ちたマスクが風に飛ばされ、水路や川を通って
海へ流れ込めば、いつまでも海中に残り続けるでしょう。
また、大量のプラスチック製品を生産し、
廃棄の際に焼却すれば、CO2の排出量を
大きく増やすことにもなってしまいます。

感染予防のための使用は、やむをえません。
だからこそ、私たちはこの活動に取り組みます。

海洋グループ   三沢行弘

海洋グループ
三沢行弘

感染予防等でどうしても必要なもの以外、使い捨てプラを削減することを呼びかける

削減できないものは、確実にリユース、リサイクルする仕組みを作るよう、政府や企業に求めていく

世界全体で海洋へのプラスチックごみ流出を なくすため、国際協定の早期発足をめざす

パンダ先生

WWFから地球への処方箋②

自然保護区に支援を!

WWFから地球への処方箋②
©naturepl.com / Vladimir Medvedev / WWF

極東ロシアにすむシベリアトラ

コロナ禍による経済への打撃が、
野生動物や森の保全活動にも影を落としています。
たとえば、生物多様性の高い森のシンボルとして、
WWFが保全に注力しているトラ。
その保護区を調査したところ、政府の予算や、
観光収入の減少で、密猟や違法伐採の取り締まり
といった活動が、十分に行なえなく
なりつつあることがわかりました。

森と野生動物の保全活動を停滞させないために。
だからこそ、私たちはこの活動に取り組みます。

森林グループ  岩渕翼

森林グループ
岩渕翼

極東ロシアの保護区を支援し、違法伐採の防止や、トラの生息数回復をめざす

タイの国立公園とその周辺で、トラの生息状況調査と森林のパトロールを支援する

インドネシアで、地域住民による森林パトロールを立ち上げる

パンダ先生

WWFから地球への処方箋③

天然林の減少に終止符を!

WWFから地球への処方箋③
©Hkun Lat/WWF Myanmar

持続可能な天然ゴム生産の講習会(ミャンマー)

もともと野生動物と共存していたウイルスが、
なんらかの原因で人間に感染する「動物由来感染症」。
新型コロナもそのひとつです。
近年、こうした感染症が増えつつあるのは、
天然林を切り開き、農地や牧場などを作ったことで、
人間や家畜が、野生動物と接触する場面が
増えたことにも原因があります。

紙、木材、パーム油、天然ゴムなどの生産を、
持続可能な方法に転換し、天然林を守るために。
私たちはこの活動に取り組みます。

森林グループ  古澤千明

森林グループ
古澤千明

インドネシア、タイ、ミャンマーで、農・林産物の持続可能な生産を増やしていく

農・林産物を扱う日本の企業に、持続可能な原料や製品を選んで買うよう求める

環境や社会に配慮して生産された農・林産物を、消費者が選べるようになる「認証制度」を普及させる

パンダ先生

WWFから地球への処方箋④

違法取引の根絶を!

WWFから地球への処方箋④
©TRAFFIC

ペットショーで売られるピグミーマーモセット

フクロウやコウモリ、小型のサル類など、
「エキゾチックペット」の需要が高い日本に向けて、
国際取引が制限されている野生動物を
密輸する事例が後を絶ちません。
密輸された動物は、
本来必要な衛生手続きを踏んでいないため、
人間にとって危険な病原体を
持っている可能性もあります。

野生動物を絶滅の危機に追い込み、
人間をも危険にさらす密輸などの違法取引を根絶するために。
私たちはこの活動に取り組みます。

野生生物グループ  浅川陽子

野生生物グループ
浅川陽子

エキゾチックペットの取引の実態を調査し、必要な法規制の強化などを求める

違法取引を水際で阻止するため、税関や輸送業界への情報提供や、啓発活動を行なう

野生動物をペットにすることによる感染症のリスクを広く知らせる

パンダ先生

WWFから地球への処方箋⑤

地球温暖化対策の強化を!

地球温暖化対策の強化を!
©Seiko Nishida

石垣島のサンゴ礁にすむイシガキカエルウオ。サンゴ礁は温暖化に最も弱い生態系のひとつ

世界中の人々が、感染防止で行動を制限されたため、
CO2の排出量は確かに減少しました。
ですが、パンデミックという「異常事態」による減少を
喜ぶことはできません。
また逆に、経済活動が再開された後、
元に戻るだけにとどまらず、
より排出が増えてしまう「リバウンド」は、
なんとしても防がなければなりません。

マラリアやデング熱などの感染症をも拡大させる
地球温暖化の進行を抑えるために。
私たちはこの活動に取り組みます。

気候グループ  小西雅子

気候グループ
小西雅子

コロナ禍からの経済回復を図る際の政策の中に、温室効果ガスの排出量抑制や、
自然エネルギーへの転換を促す策を、
積極的に取り入れるよう、政府に求める

市民一人一人が取り組める 温暖化対策を示し、行動を呼びかける

グリーン・リカバリーとは

グリーン・リカバリーとは、
コロナ禍で落ち込んだ経済の回復を、
地球温暖化対策も強化しながら
進めていこう、という考え方です。

そこでWWFは、「地球への処方箋」として、
生物多様性の保全も視野にいれた、
グリーン・リカバリーを推進していきます!
新型コロナウイルスがもたらしたピンチを、
より健康な地球へリカバリーするチャンスに
変えるため、WWFの「地球への処方箋」を、
ぜひご支援ください。

©Minzayar Oo / WWF-Myanmar

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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