© Global Warming Images / WWF

今日は「世界ハチの日」。ハチが教えてくれる生き物のつながりとは?


C&M室の大倉です。

5月20日は国連の定める「世界ハチの日」です。
ミツバチが飛んでくると刺されるのではないかと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、私たちはミツバチから多大な恩恵を受けているのをご存じですか?

© Asami Yamamoto / WWF Japan

それは例えば、花への受粉です。花の蜜を求めるミツバチは、そうとは知らずに、おしべの花粉を体につけたあと、めしべにこすりつけて受粉させます。

こうして花は実をつけ、私たちはスイカやカボチャ、ウメ、イチゴなどの作物を手にすることができます。
農業分野に、実に25兆円~62兆円もの経済的利益をもたらしていると推計されています。

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© Juan Carlos DEL OLMO / WWF-Spain

ミツバチだけでなく、チョウやガなども受粉を助けており、「世界ハチの日」はこうした花粉を媒介する生物の役割の重要性を理解する日となっています。

豊かな土壌や水が作物を成長させ、やがて花をつける。そして、ミツバチなどの花粉媒介者が作物の実りに貢献し、それを人や野生生物が食べる。
この命のつながりは「生物多様性」を表しています。

しかし、近年、ハチの大量死、大量失踪が世界各地で報告されています。その原因のひとつとして疑われているのが、ネオニコチノイド系の農薬です。

米国や欧州では使用禁止になる例が相次いでいますが、日本では、逆に残留農薬の規制緩和の流れがあります。
赤トンボの減少もこの農薬の影響だとする声があり、気がかりです。

ハチに扮して、生物多様性の喪失に警鐘を鳴らすパフォーマンスを演じるWWFフランス。(2019年5月)
© Delphine Nicodeme / WWF-France

ハチに扮して、生物多様性の喪失に警鐘を鳴らすパフォーマンスを演じるWWFフランス。(2019年5月)

昆虫類の減少が、農作物の収量にも影響するようになることのないよう、身の回りの自然の変化、生物の変化にもアンテナをしっかり立てていたいものです。

2日後の5月22日は「国際生物多様性の日」です。
私はミツバチを通して、生物多様性のことを考えたいと思っています。
みなさんはどうですか?

© Morgan Heim / Day's Edge Productions / WWF-US

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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