5月22日は「国際生物多様性の日」!未来につながる買い物をしよう


森林や海の自然破壊、また地球温暖化などで、急速に失われつつある生物多様性について考える、国連が定めた日です。

その日を挟む5月20日頃~30日に、東京の上野動物園がWWFの推奨するエコラベルを掲示するとお知らせをくださいました。

WWFが普及に取り組むエコラベルは、自然環境やそこに生きる生きものたち、また地域社会に配慮し、持続可能な方法で生産された商品であることを認証する印。

どのラベルも、国際的な基準の下、生産、加工、流通の各過程で厳しい審査に合格した製品にだけ付けられています。

どうして、このような仕組みが必要なのでしょうか?

それは、原材料の生産過程で自然を壊して作られた製品を、皆さんも知らないうちに買ってしまっているからです。

私たちが保全活動をしているインドネシア・スマトラ島を例にとると、コピー用紙などの紙、また加工食品や日用品に幅広く使用されるパーム油を生産するため、豊かな生物多様性を誇る熱帯林が、今も失われ続けています。

そして生息地の減少により、スマトラトラをはじめ、多くの野生動物が絶滅の危機に瀕しているのです。

こうしたエコラベル、見かけたことはありますか? MSCとASCは海を守るエコラベル、FSCとRSPOは森を守るエコラベルです。見つからないときは、お店やメーカーに求める声を届けることも、日本の売り場を確実に変えてゆく力となります。

大事なことは、由来のわからない安い紙や木材などを使わないこと。

そして使うならば、森や海の自然に配慮した製品を使うことです。

こうした問題の解決につながる信頼のあるエコラベル付きの製品は今、日本でも少しずつ増えています。

世界の自然や野生生物を守るため、ぜひ皆さんも、エコラベルのついた商品を選んでみてください。

生物多様性を考えるこの日、できることから初めてみませんか?

また、期間中は上野動物園にも、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。(自然保護室 伊藤)

関連情報

エコラベルのついた製品たち。
MSCは、いつまでも魚を食べ続けられるよう、自然環境や水産資源を守って獲られた水産物(シーフード)に与えられるエコラベル。また、ASCは養殖業が原因となる地域の海の自然破壊をはじめ人権や労働問題を解決するために生まれたエコラベルです。
FSC®は適切に管理、伐採され、生産された木材や紙の製品に付される森を守るラベル。商品のパッケージやティッシュペーパー、文具、また各種印刷物でも利用が進んでいます。
RSPOは熱帯林の生物多様性に配慮して生産されたパーム油に付されるラベルで、日本でもラベルのついた石けんやシャンプー、洗剤などが販売されています。パーム油を多く使用する食品業界にもこの取り組みを広げるため、消費者からRSPOの製品を求める声が必要とされています。

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自然保護室 森林グループ所属
伊藤 小百合

消費者向けのアウトリーチと、フィールドでの活動を発信するコミュニケーションを担当。

ツンドラでの植生調査、在来種の苗木屋さん、科学館職員を経て、このお仕事に就きました。新しく知るだけでは、変えられない世界があるから、誰もができるアクションをおみやげにできるようなコミュニケーションが目標です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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