©Yohsuke Amano / WWF Japan

命息吹く森と共生していくために


はじめまして。
今年7月から新たに森林グループの一員になりました天野です。

一言で森といっても様々な特徴がありますが、
皆さんにとって森とはどのような存在ですか?
大好きな動植物がいる、山菜やキノコが採れる、川遊び、森林浴、きっと色々な森との付き合い方があると思います。

紅葉狩りも森との付き合い方の一つ。(上高地にて)
©Yohsuke Amano/WWF

紅葉狩りも森との付き合い方の一つ。(上高地にて)

世界では約3.5億の人々が森の中や周辺に住み、
森からの恵みを生活の糧にされているそうです。
そして森は、約8割の陸域生物種にとっても生きていく上で重要な生態系と言われています。

国連は「2050年までに自然と共生する世界を実現する」という目標を掲げ、保全と持続可能な利用の両立を模索しています。

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切れば建材や燃料、残せば高潮や強風を軽減してくれる自然の防波堤や魚の産卵場所である海のゆりかごになるマングローブ林。(フィリピンのパラワンにて)
©Yohsuke Amano/WWF

切れば建材や燃料、残せば高潮や強風を軽減してくれる自然の防波堤や魚の産卵場所である海のゆりかごになるマングローブ林。(フィリピンのパラワンにて)

しかし、世界中の専門家が参加する「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」では、今年最新の地球規模の研究レポートがまとめられ、衝撃的な内容が発表されました。内容をかいつまむと…

・陸地の75%が人間活動で大幅改変された。
・約100万種の動植物が絶滅危機。
・絶滅速度は過去100万年間の平均に比べると10~100倍になり、今も加速している。

沢山の動植物から構成される森林生態系もたった一つの外来種によって大きな影響が出ることも。写真はミカニアと呼ばれるつる性植物。草木を覆い、イッカクサイなどの食べ物が少なくなっているチトワン国立公園にて(ネパール)
©Yohsuke Amano/WWF

沢山の動植物から構成される森林生態系もたった一つの外来種によって大きな影響が出ることも。写真はミカニアと呼ばれるつる性植物。草木を覆い、イッカクサイなどの食べ物が少なくなっているチトワン国立公園にて(ネパール)

スケールが大きすぎて想像し難いですが、
森も刻一刻と姿を消しています。

何が起き、それが自分とどう関係しているかを知り、
自分のいる場所から何ができるかを
各々が考えていくことが、
大切な一歩なのではないかと思います。

少しでも皆さんに具体的に何が起きているかを知っていただけるように、
現地の情報をお届けしていきたいと思います。

ちなみに私にとって森は、遭難しかけた経験から「恐ろしい」という想いもありますが、なんといっても大好きな生き物がダイナミックに息吹き、探求心を駆り立ててくれる場所です。

よろしくお願いします!

(自然保護室 天野)

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関連情報

自然保護室 森林グループ所属
天野 陽介

ロシアとインドネシアの森林にて、自然と人が共生していくためのフィールドプロジェクトを担当

カエルが好きなのに、捕食者であるヘビをタイの保護区で研究していたとき、銃声が。 保護区になるまでこの地に住んでいた老人が密猟者となる負の連鎖を目の当たりにし、自然を守るには人間社会を理解する必要があると痛感。自然と共生していくためには!そして娘に嫌われない父になるためには!が人生のテーマ。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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