これからのアジアの環境保全を考える 中国深圳の町にて


事務局長の筒井です。
先日、中国の深圳に行ってきました。アジア・太平洋地域のWWF事務局の代表による会議に参加するためです。

WWFはもともと、ヨーロッパで設立された団体ですが、今では70カ国以上に拠点を持ち、アジアにも23の国と地域に事務局を構えています。

今回の会議では、そうした国々の代表が集まり、国境を越えた視点から、これから重点的に取り組むべき活動や、その活動を支える資金を作る取り組みを、どう協力して実現していくかを話し合いました。

集まった各国のWWFの代表たち。深圳は香港から約1時間半の国境に位置する人口1400万人を擁した町で、中国のシリコンバレーとも言われ、国の経済成長を体現する町の一つとなっています。

その中には今後、スリランカなどに新たな事務局を開設することや、これまで欧米のWWF事務局から回ってくる資金で活動していたアジアの途上国のWWFが、自立した運営を目指す、といった新しい試みもあります。

何より、人口も経済も、これからさらに拡大していくアジア・太平洋地域は、世界の環境問題においても、重要なカギを握る地域です。

ここでの今後の取り組みが、地球環境の未来を左右する、といっても過言ではないでしょう。

長江の広大な湿地群

こうした世界の動きと変化を見据えながら今、WWFもその活動を大きく広げようとしています。

あと数年でWWFジャパンも設立から50年を迎えます。

今回の深圳訪問では、新興するアジア諸国の仲間たちの取り組みをサポートし、また学び、刺激を受けながら、より大きく成長してゆきたい、そんな思いを新たにしました。

一度野生では絶滅した歴史を持つシカの一種シフゾウ。野生復帰プロジェクトが行なわれている現場にて。

WWFジャパンの会員の方々をはじめ、これまでの私たちの取り組みをご支援くださってきたサポーターの皆さまに、この場をお借りしてあらためてお礼を申し上げますと共に、これからも活動へのご理解とご支援をいただければ幸いです。

関連情報

WWF中国の活動フィールドも案内してもらいました。長江では絶滅が懸念されているスナメリの保護区を見学。

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局長
筒井 隆司

WWFジャパンが中長期戦略を立案し、様々な分野のリーダーとの交流で時代の要請に応えられる団体にする。人事・予算を管理し役員会・APGS・WWFネットワークとの折衝と貢献を担う

長い海外勤務経験を活かし、日本が持続可能な成長に貢献出来るよう尽力したいと思います。せっかく国際環境保護団体にいますので"Be a voice, not an echo"を実践して日本の考えや主張を積極的に発信したいと思います。還暦を過ぎても気持ちは青年を維持したいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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