アムールヒョウも車も通れる(!)トンネルが開通


※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。

こんにちは、広報室の山本です。
針葉樹と広葉樹の混在する豊かな森が広がる極東ロシアの森。

そこは、絶滅の危機にあるアムールヒョウやシベリアトラ(アムールトラ)の生息地であり、私たちWWFジャパンも日本から保護活動の支援を行なってきました。

嬉しいことに、ここ数年その数が増えている、という報告が入ってきていますが、課題はまだまだ山積。

「ヒョウの森国立公園」の周辺部を走る幹線道路で、アムールヒョウが交通事故に遭うことも、問題の一つになっています。

ところが、このたび、何とその幹線道路の一つに、車も動物も通れる(!)トンネルが開通したというニュースがロシアから届きました!

一見ちょっと派手な普通のトンネルなのですが、道路が分断する森をつなぐ形で設計されており、トンネルの上部をアムールヒョウなどの動物たちが安全に通れるようになっています。

アムールヒョウ。個体数は70頭ほどと推定されています

今回完成したトンネル

今回完成したトンネルがある地域では、過去数年の間にヒョウのほかにも3頭のシベリアトラが交通事故によって命を落としてしまいました。

これまでWWFロシアでは、野生動物が道路を多く横断する場所に「Slow! Look out, wild animals!(スピード落とせ!野生動物にご注意!)」という道路標識の設置を要請するなど、事故のゼロ化をめざしてきましたが、トンネルの新設はその一歩になるものです。

WWFロシア・アムール支部代表のユーリ・ダーマンは、
「私たちは、この「ヒョウの森国立公園」内の一部をトンネル化する工事の重要性を訴えてきましたが、今回それが実現したのは、大変喜ばしいことです」とコメント。

これからも、地域の人々に貴重な自然や野生動物の保全に目を向けてもらいながら、アムールヒョウの保護調査を進めていきたいと思います。

【関連情報】

トンネルの完成にあたり、インタビューを受けるWWFロシア、アムール支部代表ユーリ・ダーマン

お披露目式にはアムールヒョウも登場!?

トンネルお披露目式の動画。すごい人が集まってとても賑やかです

 

 

 

 

 

 

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WWFジャパン ブランド・コミュニケーション室 メディア グループ長
山本 亜沙美

大学時代の専攻していた海洋生物学をきっかけに、絶滅危惧種や環境保全活動に興味を持ち始める。2005年卒業後、米セントラルフロリダ大学院にて生物学を学び、2007年に卒業。卒業後、航空会社にて運行管理のオペレーション業務に携わった後、2010年にWWFジャパン自然保護室アシスタントとして入局。2013年より広報・プレス担当として、取材対応、記者発表などをはじめとしたメディアリレーション、イベント企画・運営などに携わる。2018年7月からメディアグループ長として、広報全般・WWFジャパンのブランドコミュニケーションを担当する。

海洋生物学が専門のリケジョな広報プレス担当です。人の心に響くものはいつの時代も変わらずですが、今は伝える手法が多様化しつつあります。情報のトレンドを追いかけ、常に一歩引いた視点で物事を見るように心がけています。休みがあればスクーバ&スキンダイビングをしにどこかの島に行っています♪

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