光の魔法に悪魔のような鋭い歯 深海のハロゥインパーティー


秋晴れが嬉しい人間としては、
地球上に生きる生きものは、どんな場所にすんでいても、
太陽の恩恵を受けている! と、ついつい思いがちですが、実はそうではありません。

たとえば、深海に生きる動物たちの中には、海底から噴き出る熱い噴泉の周辺などにすみつき、そこだけで独特な生態系を形作っているものもいます。

これらの生きものは一生、太陽の光も熱もアテにすることなく、真っ暗闇の中、海底の熱や養分だけでくらしていますが、その形状や色どりには、驚かされるばかり。まさに深海のハロウィンパーティーです。

ヒカリジュウモンジダコ。タコの中で唯一発光器官を持つと言われています。生物発光は、多くの深海生物が持つ重要な特徴のひとつです。

ハリイバラガニ。カニなのに、脚が10本あります!(一番下の脚は体の中に隠れているらしいです)

ミナミシンカイエソ。無数の歯が上下に沢山並んでいます。、捕まえた獲物は逃さないという気迫が伝わってきますね。

チョウチンアンコウの仲間はイリシウムと呼ばれる発光器官を額に持ち、発光基質のルシフェリンと発光酵素のルシフェラーゼの化学反応によって光ります。

ですが、こうした生きものたちのくらす深海にも、今や環境問題が押し寄せています。
深海にまでおよぶ鉱物資源の開発や、漁業資源の乱獲、プラスチックごみも今では珍しくなくなりました。
また温暖化が進み、海の環境が受ける影響も、長期的にはこれらの生きものたちを脅かすことになるでしょう。

地上ではお目にかかれない、でも独自で奥深い海の世界。
ハロウィンの夜に、この地球の豊かな自然の一面に、少し思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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WWFジャパン ブランド・コミュニケーション室 メディア グループ長
山本 亜沙美

大学時代の専攻していた海洋生物学をきっかけに、絶滅危惧種や環境保全活動に興味を持ち始める。2005年卒業後、米セントラルフロリダ大学院にて生物学を学び、2007年に卒業。卒業後、航空会社にて運行管理のオペレーション業務に携わった後、2010年にWWFジャパン自然保護室アシスタントとして入局。2013年より広報・プレス担当として、取材対応、記者発表などをはじめとしたメディアリレーション、イベント企画・運営などに携わる。2018年7月からメディアグループ長として、広報全般・WWFジャパンのブランドコミュニケーションを担当する。

海洋生物学が専門のリケジョな広報プレス担当です。人の心に響くものはいつの時代も変わらずですが、今は伝える手法が多様化しつつあります。情報のトレンドを追いかけ、常に一歩引いた視点で物事を見るように心がけています。休みがあればスクーバ&スキンダイビングをしにどこかの島に行っています♪

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