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第2期BEEプログラム:石垣島フィールドワークを実施


2025年8月に始動した第2期BEEプログラムの一環として、沖縄県石垣市白保地区にて、2泊3日のフィールドワークを実施しました。
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今回のフィールドワークは、以下の3つが達成できるようプログラムを構成しました。

・サンゴ礁生態系の豊かさに触れる
・白保の自然と社会の関係を理解し、現状を整理する
・白保の環境保全事業を例に、自身の事業案を振り返る

天気に恵まれ、全員でサンゴ礁でのボートシュノーケル体験を実施。サンゴ礁生態系の豊かさを体感しました。赤土流出の影響が顕著なポイントにも立ち寄り、赤土が実際に懸濁、堆積している海中も観察しました。
© A.Akiyama

天気に恵まれ、全員でサンゴ礁でのボートシュノーケル体験を実施。サンゴ礁生態系の豊かさを体感しました。赤土流出の影響が顕著なポイントにも立ち寄り、赤土が実際に懸濁、堆積している海中も観察しました。

特にこだわったのは、プログラムのはじめに白保サンゴ礁生態系の豊かさを体感してもらうこと。「楽しませてもらった白保のサンゴ礁生態系を残したい」という思いをもって、赤土流出の発生要因、保全の仕組みをより具体的に考え、理解を深めてもらえるよう誘導をしました。

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その後は、サンゴ白化の原因となる「赤土流出」と、それを防止する様々な策が講じられているサトウキビ畑の視察や、地域の方々へのヒアリング、見聞きしてきたことを元にしたディスカッションなどを実施。各所で、多くの質問や意見が飛び交いました。

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白保の事例を通して、保全活動を行うためには、環境ターゲットに影響を与えている課題の要因を詳細に分析すること、それらをとりまく人々の利害や想い、社会文化的背景などを考慮しながら、適切に協働しながら事業を進めることの大切さを伝えることができたのではないかと思っています。

今後もBEEでは、環境課題解決を目指すユースにとってより学びの多いプログラム開発に取り組むとともに、参加者の活動を環境保全につなげるための伴走を続けます。

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自然保護室(環境・サステナビリティリーダ開発グループ)
松井 日奈子

修士(社会科学) 東京外国語大学を卒業後、フィンランド トゥルク大学にて文化人類学を専攻し、修士号を取得。学部生時代に複数の国際交流事業の企画運営をしていた経験が生き、現地自治体の気候変動対策チームにて環境教育プログラムの立ち上げやサーキュラーエコノミーをテーマにした学生派遣事業に携わる。帰国後、2024年にWWFジャパンに入局。教育担当として、次世代環境リーダー育成プログラムに関する業務に従事。

ユースは未来そのもの。 環境課題はもちろん、それらと密接に関わる人権・ジェンダー・文化多様性等にも想像力を持つ次世代育成の一助となれればと思っています。冬が好きで、旅行先は寒いところを選びがち。北欧ラップランドの荘厳な自然の大ファンです。

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環境保全団体です。

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