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喜界島と石垣島「サンゴ礁文化」でつながる島々


私たちは今、喜界島サンゴ礁科学研究所、および喜界町役場と共に「サンゴの島の暮らし発見プロジェクト」を進めています。

これは古くから海と共に生き、サンゴ礁の恵みに支えられてきた島の暮らしを、文化的な「資源」として、現在のサンゴ礁保全につなげることを目的とした取り組みです。

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白保の海岸のアーサ(アオサ)は今が最盛期。サンゴ礁石灰岩の上に広がるアーサもまたサンゴ礁からの恩恵のひとつです。

その一環として1月下旬、喜界島の皆さんが、石垣島の白保を訪問。サンゴ礁保全と文化交流を目的とした機会を持ちました。

白保は、これまで私たちWWFジャパンが、サンゴ礁文化の継承を通じた、海の保全と地域づくりを支援してきた集落。

その街並みの中には、今もサンゴで作られた石垣が残り、海では地形を生かした追い込み漁が続けられています。

特にサンゴの石垣については、白保では、住民の方が協力して石垣を積む作業を行なっていましたが、一方の喜界島ではその景色が減少。

台風などで石垣が崩れることも多い上、石を積む職人もいなくなり、放置されることが問題になっています。

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白保集落のサンゴを積み上げた石垣。

こうした課題に対応しながら、サンゴ礁と共に生きる文化を見つめなおし、これからの取り組みを進めていくために、今回の交流で喜界島の皆さんは、実際の石積みの現場や白保公民館が指定した集落内の文化財を視察。

また、これらの取り組みを行なってきた白保のNPO法人「夏花」のメンバーから、経緯や方法について情報を収集しました。

それぞれの島が持つ独自性を大切にしながら、同じくサンゴ礁の恩恵を受ける地域がつながり、サンゴ礁の海との共存をどう実現していくのか。

今回の交流は、石垣島と喜界島お互いの理解を深める機会となりました。

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研修・意見交換会では、喜界島、石垣島、サンゴ礁とともに暮らしてきたそれぞれの島の想いを共有する場ともなりました。

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喜界島の海では多くサンゴが見ることができます。

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健全な喜界島のサンゴ礁環境を守るため、モニタリングを実施しています。

真摯に挑戦を続ける島の皆さんと共に、私たちもサンゴ礁保全に繋がる活動を進めてゆきます。

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自然保護室 国内グループ所属
鈴木 倫太郎

南西諸島のサンゴ礁など海域をフィールドを担当しています。

石垣島・白保の海に初めて出会ってから20余年。それ以来、研究者として、仕事として、サンゴにかかわり続けてきました。サンゴを愛し、サンゴから愛されそびれた男。サンゴ礁の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。

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WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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