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喜界島でのサンゴ礁調査


鹿児島県、奄美大島の東に位置する、周囲48.6 km人口6700人の奄美群島のなかでも比較的小さい喜界島。

島には、サンゴの石を使った石積みが多く残り、古来より人々がサンゴ礁を利用してきたサンゴ礁文化が色濃く残っています。

また、島の周囲の海には南西諸島の中でも状態が良い美しいサンゴ群集を見ることができます。

このサンゴ礁の状態を調べるため、昨年より私たちはNPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所とともにリーフチェックを開始しました。
 
調査を行ったのは荒木沖。この海には、直径が15mをこえる巨大なハマサンゴが生きています。

その年齢、何と440歳以上!まだ織田信長が生きていたころから生き続けているサンゴです。

440才以上のハマサンゴ
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喜界島荒木沖の440年以上生きているとされる巨大なハマサンゴ

その巨大ハマサンゴ近くの水深5Mと10Mの深さで、生きているサンゴの割合や、魚、ウニや貝などの生きものたちを調べました。

その結果、サンゴが海底を覆う割合は約52%。2018年度とほぼ同様の高い結果で、多くのサンゴ達が元気に生きていることがわかりました。

また、チョウチョウウオやブダイなどサンゴ礁に生きている魚や、オトヒメエビやウニ、シャコガイなどの貝類も多く確認され、多様な生きものがサンゴ礁の海に生きていることが解りました。

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調査の状況
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水深5mと10mの海底に100mのラインを設置した調査

現在、南西諸島各地のサンゴ礁は、温暖化や陸域からの影響でサンゴが減少傾向にあります。

特に2016年の夏には広範囲にサンゴの白化現象が起きましたが、喜界島は大規模な白化現象は起きませんでした。

このように健全な状態を保っているサンゴ礁は、貴重な場所として保全する必要があります。

そのためには、調査を続け、状態を把握する事が重要です。

私たちは今後も、この喜界島の海を見守り続けて行きます。(南西諸島プロジェクト担当:鈴木倫太郎)

終了後集合写真
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喜界島の住民の方々も参加した調査。地元の方が身近な海を知る機会になりました。

※なお、本調査は住友生命相互株式会社の援助により実施いたしました

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自然保護室 国内グループ所属
鈴木 倫太郎

南西諸島のサンゴ礁など海域をフィールドを担当しています。

石垣島・白保の海に初めて出会ってから20余年。それ以来、研究者として、仕事として、サンゴにかかわり続けてきました。サンゴを愛し、サンゴから愛されそびれた男。サンゴ礁の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。

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