地元の田んぼは素晴らしい!熊本高校の皆さんの発表
2018/10/02
「君の家の裏に絶滅危惧種がいるよ」と言われたら!?
誰でもびっくりすると思います。
ですが今、日本各地でそんなことが起きています。
私たちにとって身近な風景である、水田やその水路にすむ魚たちが、少なからず絶滅の危機に追い込まれているのです。
特に、危機にある魚が多いのが九州の水田地帯。
こうした現状は、地元の方々の間でもそれほど知られていません。
そんな中、熊本県熊本市にある熊本高校で、嬉しい取り組みが行なわれました。
9月15日に行なわれた同校の文化祭で、ボランティア同好会、生物部などに所属する生徒の皆さんが、この身近な淡水の魚たちと、その保全に取り組む私たちWWFのプロジェクトを紹介、発表して下さったのです!
きっかけは、地域の関係者の皆さんにプロジェクトのことをお伝えする中で、熊本高校の先生と生徒さんたちに、お会いする機会をいただいたことでした。
私から2回にわたり、水田や水路の現状や、そこに多くの絶滅危機種が生息していることをお話しすると、生徒さんたちの間から、
「このプロジェクトのことを、今度の文化祭で発表しよう!」
という声が。
そこから急ピッチで準備が始まり、文化祭の当日を迎えました。
生徒の皆さんからは、「昔からの日本の風景の減少が、生物の絶滅にも関係することに驚きました。熊本県には多くの絶滅危惧種も生息しているので、自然と関わりながら解決策を探していきたいです。」という頼もしいコメントも聞かれました。
「食」にも深くかかわる水田の自然を守るには、さまざまな取り組みが必要です。
将来の地域を担っていく若い皆さんにもご参加いただきながら、この水田の将来について考えていきたいと思っています。(国内プロジェクト担当 並木)