世界の女性が活躍する国際会議!


温暖化担当の小西です。国際会議が開かれているドイツのボンに来ています。
またもや会議は難航中ですが、先日、京都議定書の継続を話し合う会議で、オーストラリアの政府代表から、こんな発言がありました。

「すべての主要な排出国が参加した、(温室効果ガス削減のための)ルールが必要。生徒が十分にいない学校で話し合っても無駄です」明快な発言をしたこの方、美しい女性です。

これに対し、「誰に適用されるかがわからないのに、ルールを決めることはできない」という反論が。進まない会議に苛立ちを隠せない、南太平洋の島国ツバルの代表でした。
オーストラリア代表が再び発言「京都議定書でのルールは、他の排出国もいる条約の場のルールにも、いずれ拡大されていきます。だからまずルールを決めましょう!」。

今度は、温暖化に最も脅かされている小島嶼国(AOSIS)代表の女性がきっぱり反論「ルールは厳格でなければなりません、(条約か、議定書か)どこのルールかをはっきりさせないと」。

これに対してカナダ代表が「途上国も努力しているというなら、(参加国のより多い)条約でルールを決めてこそ、先進・途上すべての国の比較が可能になるのではありませんか?」。こちらも女性!

会場のモニターに順番に映し出される発言者の髪の色が、黒・ブロンド・ブルネット、またまた黒、と、次々に変わっていきます。なんと素敵でパワフルな女性たち!

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会議場の大型モニター。発言する人が映ります

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ボンの会議場

この日、同国代表団の中から一人で会議に参加していたオーストラリア代表の彼女は、「他の代表メンバーに止められることはないから、今日はどんどん発言しますよ」と冗談も。
こうした一言に、ストレスの多い国際交渉の雰囲気も一気にほぐれます。

第一週目の報告を記事にしました。やや専門的な内容ですが、ご覧ください。

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専門ディレクター(環境・エネルギー)
小西 雅子

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授、京都大学院特任教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005 年に国際 NGO の WWF ジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び国内外の環境・エネルギー政策。2002 年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波書店 2021)など多数。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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