久米島の自然を守る、未来の世代を育てるために


自然保護室の権田です。
今、私が沖縄の久米島での取り組みとして携わっている、「久米島応援プロジェクト」からの報告です。

このプロジェクトでは、陸上から流れ出す赤土が、島のサンゴ礁の海や、川の自然に及ぼしている悪影響を減らす取り組みを推進しています。

その一環として、地元の子どもたちが、身の回りの自然に親しみ、大切にする気持ちをはぐくむよう、久米島小学校での環境教育活動にも取り組んできました。

先日は、島内の学校の先生方を対象に、プロジェクトのメンバーを講師とした、環境教育実践のための研修会「久米島の自然・サンゴ礁を活用した総合的な学習の時間のための教員研修会」を開催。地域の小中学校から計16名の先生方にご参加いただきました。

まず、株式会社自然教育研究センターの古瀬浩史氏による「体験を重視した学習の手法」をテーマに、子どもたちに観察し・考え・推測する過程を通して、「環境を知る力」を身につけるプログラムを体験。それから実際に海辺に移動して、ゲーム仕立での貝やサンゴの観察を行ないました。

午後には、国立環境研究所の浪崎直子氏が、昨年久米島小学校で行なった環境学習の事例を紹介。儀間老人会などの方々にもお越しいただき、昔の自然と人とのかかわりをインタビューする、模擬授業も実施しました。

参加くださった先生方からは、導入・動機づけが体験学習においては大事であること、教材として地域を活用できる可能性や、子どもの活動や参加で大人も変わる可能性がある、といった感想をいただきました。

今回の活動をきっかけに、先生方にも身近な島の自然に親しみ、授業を通じて子供たちに伝え、地域の自然を大切にする取り組みが、久米島で広がってくれることを期待しています。

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研修会の様子。プロジェクトでグリーンベルト(赤土が流出しないように植物を植えた場所)作りを行った農地や、久米島ホタル館も見学しました。
 

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自然保護室 国内グループ所属
権田 雅之

南西諸島プロジェクトを担当。陸域での取り組みを行なっています。

亜熱帯に属する琉球列島の島々で、アマミノクロウサギをはじめ希少生物やその生息地の保全に、地域の方々と共に取り組んでいます。問題と地域社会の変革は、国外の他の島々でも同じような問題と解決の縮図。次の一手は東南アジアの島々や地域への拡大もありや。

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