祝!奄美群島国立公園が誕生


自然保護室の権田です。
3月7日、全国で34番目となる国立公園、奄美群島国立公園が新設されました。

この国立公園は、奄美大島、喜界島、徳之島などの島々と周辺海域を含む、7万5,263ヘクタールの面積を誇る、日本屈指の保護区です。

昨年、沖縄本島北部の亜熱帯林を指定した「やんばる国立公園」に続く今回の国立公園の新設は、沖縄から鹿児島県にかけて広がる南西諸島の自然を守る上での大きな一歩。

その保全に取り組んできた私たちも、今回の指定を歓迎する声明を発表しました。

しかし、法律の上で保護区をただ作るだけでは、真に自然は守れません。

実際、この公園計画についても、不足している点があり、計画の検討段階から私たちもそれを政府に指摘、要望してきました。

奄美大島の海と森

たとえば、地元NPOや観光事業者ら民間が参加した保全の体制をどう作り、行政は支援するのか。

また観光客への普及啓発はもちろん、地元の小中学校や住民の方々に向けた、自然と暮らしによる影響についての学習機会をどう充実させるのか、などです。

目下、登録の手続きが進められている、奄美大島や徳之島、やんばる、西表島は、早ければ2018年にはユネスコの世界自然遺産に仲間入りする可能性があり、地元もその実現に向けて大きな期待を寄せています。

世界で奄美群島だけに生息する希少種、アマミノクロウサギ。
WWFは現在この島で、人間が持ち込んだマングースなどの外来種が、アマミノクロウサギを捕食する問題について、地元NPOらと協働し、集落や学校単位で対策を進める活動を計画しています。

しかし、その価値の裏付けである南西諸島の自然は、この150年の間に、開発や外来生物の影響により、広く失われてきました。

まだ課題は多くありますが、過去700万年から2万年にかけて形成された、この島々とその生態系の貴重さを未来に引き継いでいくため、これからも環境の許容力を十分に考えた持続可能な利用を進める取り組みを、地元の方々と共に行なっていきたいと思います。

関連情報

自治体の取り組みを示す看板。世界遺産への登録を地元は強く意識しています

自然保護室 国内グループ所属
権田 雅之

南西諸島プロジェクトを担当。陸域での取り組みを行なっています。

亜熱帯に属する琉球列島の島々で、アマミノクロウサギをはじめ希少生物やその生息地の保全に、地域の方々と共に取り組んでいます。問題と地域社会の変革は、国外の他の島々でも同じような問題と解決の縮図。次の一手は東南アジアの島々や地域への拡大もありや。

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