海洋の保全

WWFジャパンは50周年
© Shutterstock / Narchuk/ WWF-Sweden

地表の3分の2を覆う、多くの命が息づいている海。

魚や貝などのさまざまな漁業資源をはじめ、
人もまた、その大きな恩恵を受けています。

しかし、世界の海では今、資源の乱獲や、
プラスチックごみなどによる汚染が深刻化。

干潟やサンゴ礁、マングローブといった豊かな沿岸域の自然も、
開発により各地で危機に瀕しています。

Oceans and 
Animals

海洋の危機の原因は?

海洋環境の破壊は、さまざまな形で行なわれる人の利用によって生じています。
たとえば、次のような原因があります。

  • 漁業資源の枯渇につながる魚介類の乱獲
  • 魚の卵や幼魚が育つ沿岸の浅い海の開発
  • 管理が不十分な養殖による汚染
  • 不要な海洋生物を誤って漁網にかける混獲
  • プラスチックごみによる深刻な汚染
  • 船舶事故などによる油汚染
  • 地球温暖化にともなう海洋環境の変化ほか
WWFジャパンは50周年
© Jürgen Freund / WWF

世界屈指の水産物の漁獲・輸入・消費大国である日本は、
この海の環境問題に大きくかかわりを持つ国の一つです。

世界の海の危機を解決していくためには、
日本の水産物の生産や消費の在り方を、
よりよい持続可能なものに、
転換していかなければなりません。

こんな野生生物が
今、絶滅の危機に!

海の未来を守ることは、
私たちの未来を守ること

海の自然や生きものについては、
まだまだ分かっていないことがたくさんあります。

それにもかかわらず、人は海の資源を過剰に利用し、
さらにその恵みの母体である、
さまざまな自然環境を損ない続けています。

ウナギやクロマグロなど、水産資源として利用される魚までが、
今では絶滅危機種とされ、サンマなどの身近な漁業資源も、
枯渇が懸念されています。

また、海洋プラスチックごみの量も増加。

観光業は年間6.2億ドル、
漁業・養殖業は年間3.6億ドルもの損失を受けており、
さらに2050年には、このプラスチックごみの量が、
海にいる魚を上回ると推計されています。

海の環境破壊と汚染がこのまま進めば、
未来の海は命の乏しい、
何も恵みをもたらさない世界になってしまうでしょう。

海を守る!WWFジャパンの取り組み

WWFジャパンは50周年
© MeridithKohut / WWF-US

WWFジャパンでは、漁業者や政府、企業関係者といった、
多様な立場の人々と協力し、持続可能な漁業の推進と、
貴重な海洋環境の保全に取り組んでいます。

  • 企業や政府と協力した、IUU(違法・無報告・無規制)漁業の撲滅と、持続可能な水産物の流通促進
  • カツオやイカなど日本が多く消費している漁業資源管理の強化と漁業の改善
  • 日本が消費している、国内外の養殖業の改善を通じた、貴重な海洋環境の保全
  • プラスチック問題の解決に向けた国際協定の発足を目指す取り組みと、海洋プラスチックの発生を抑え、資源循環を推進する活動
  • 生物多様性の豊かなサンゴ礁の生態系保全

海の資源の乱獲や汚染といった問題には、
普段利用しているシーフードのような食料や、
プラスチック包装などが、深くかかわっていることを、
一人ひとりが、しっかり認識することも重要です。

健全な海の未来は、多くの野生生物、
そして人間自身の未来にも欠かせません。

これを守るための、WWFの活動を、ぜひご支援ください。

WWFの取り組みをぜひご支援ください

環境保全の輪を
より大きく広げていくために

WWFジャパンは50周年
© Frederico Viana / WWF

国連等の機関ではない、 民間団体のWWFの活動は、
公的資金に頼らず、 多くの皆さまからの
ご寄付や募金、会費等のご支援によって支えられてきました。

人と自然の未来の道筋を決定づけるため、
特に重要となるこれからの10年に向け、
環境保全の輪をより大きく広げていくために。

ぜひ皆さまのご支援をお願いいたします。

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