マンガでわかる脱炭素(カーボンニュートラル) 池田書店

マンガで脱炭素を学ぶ旅に出よう!

この記事のポイント
『マンガでわかる脱炭素(カーボンニュートラル)』が10月に刊行されました。 脱炭素の科学、歴史、政策、技術、企業や自治体の実践、そしてお金の流れまで、それぞれの分野の専門家に徹底取材した内容を、マンガでわかりやすく紹介し、文章で詳しく解説した画期的な入門書です。第3章ではWWFの小西雅子が登場し、社会の脱炭素化へ向かう道について解説しています。
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『マンガでわかる脱炭素(カーボンニュートラル)』が10月に刊行されました。
脱炭素の科学、歴史、政策、技術、企業や自治体の実践、そしてお金の流れまで、それぞれの分野の専門家に徹底取材した内容を、マンガでわかりやすく紹介し、文章で詳しく解説した画期的な入門書です。第3章ではWWFの小西雅子が登場し、社会の脱炭素化へ向かう道について解説しています。

一家に一冊、脱炭素を知る「常備書」

異常気象や災害だけでなく、気温上昇そのものが健康や生命を脅かす気候変動。2021年11月、イギリス・グラスゴーで開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)は、「気候危機」と呼ばれるほど深刻化した問題を解決するため、世界各国に脱炭素化を実現するいっそうの努力を求めました。

日本でも、2020年10月に行われた脱炭素宣言以来、「脱炭素」という言葉を目にし、耳にしない日はなくなりました。それだけに、脱炭素は「今さら聞けない」テーマになりつつあります。
この本は、気候変動の科学、歴史、政策、企業や自治体の実践、技術や金融までを網羅しているため、その全体像を概観しながら、それぞれの分野の基礎知識を得ることができます。そのため、幅広い分野にわたる脱炭素について、これから仕事で必要になるという人にも、知っているようで知らないという人にも、もっと知りたいという人にも、おすすめの1冊です。

主人公は、メーカー勤務でサステナビリティー推進部に異動したばかりの父、小売店で働く母、そして小学4年生の息子の3人家族。地球温暖化に関心を持ち始めた竹田一家が、この本の監修者でもある地球環境戦略研究機関(IGES)上席研究員の藤野純一さんを訪ね、脱炭素の科学、世界や日本の取り組みの歴史などの教えを乞うことから、物語は始まります。

WWFジャパンの小西雅子が登場

藤野さんは、脱炭素を理解するうえで欠かせない分野の専門家を、次々に竹田一家に紹介。3人は藤野さんの助言を受けながら、それぞれの専門家を訪れ、インタビューを続けながら脱炭素を学ぶ旅に出ます。そのため、読者は竹田一家とともに旅し、それぞれの専門家から教えを受けるうちに、自然に脱炭素に関する基礎知識を身につけることができます。

主人公の竹田一家がまっさきに紹介された専門家が、WWFジャパンの専門ディレクター、小西雅子です。藤野さんから依頼された小西のミッションは、「脱炭素の実現に最も大切なこと」。小西は、WWFのオフィスを訪問した一家との対話を通して、省エネ機器への買い替えや再生可能エネルギー由来の電力に切り替えることなど、家庭でも取り組める解決策を示しながら、日本、そして世界の現状へと竹田一家の関心を広げていきます、

そして日本では、温室効果ガスの9割がエネルギー起源のCO2であることから、脱炭素を実現する鍵は、エネルギー問題に取り組むことであることを説きます。次いで、①まずは省エネルギーを推進すること、②次に二酸化炭素を排出しない電力に切り替えること、③電化・水素化の利用などにより燃料需要をまかなうことという、3つのステップを提示します。

マンガでわかる脱炭素(カーボンニュートラル) 池田書店

本の制作に協力し、専門家のひとりとして登場するWWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー)の小西雅子

解決策としてのWWFジャパン・エネルギーシナリオ

COP26では、産業革命から今世紀末までの世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えることが世界共通の目標になりました。そのためには、2050年までに排出をゼロにする長期目標を宣言するだけでなく、2030年までの削減目標の強化が求められています。

2030年まであと9年。そんな短期間で排出量を半減させることができるのだろうかと思うかもしれません。しかし、WWFジャパンでは、科学的な根拠を示したうえで、それが可能であることを明らかにしました。この本では、そのエネルギーシナリオについても紹介しています。

WWFジャパンは2011年に初めて、2050年までに自然エネルギー100%を実現するエネルギーシナリオを発表して以来、数次にわたる改定を重ねてきました。

そして、2021年9月には、2030年までに温室効果ガスの50%以上を削減するエネルギーシナリオを提言しました。

このシナリオでは、2030年までに省エネだけでエネルギー需要の21%を削減したうえで、再生可能エネルギーを約50%に拡大し、石炭火力発電を全廃しても電力需給に問題はないことを明らかにしました。

世界はこれから急速に脱炭素化社会へと移行していきます。その担い手になるのは、現在、小学生や中学生の子どもたちです。

未来を生きる子どもたちが、気候変動の影響に脅える被害者ではなく、問題の解決を通して持続可能な世界を創造する挑戦者になるため、主人公の竹田一家のように、家族みんなでこの本を読み、語り合っていただくことを願っています。

『マンガでわかる 脱炭素(カーボンニュートラル)』池田書店

『マンガでわかる 脱炭素(カーボンニュートラル)』
監修 藤野純一
マンガ サイドランチ
池田書店
発刊日 2021年10月25日
池田書店 書籍紹介ページ

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