10種の野生ネコが生きる国
2013/01/25
パンダショップの佐多です。
猫がお好きな方!どれくらいいらっしゃいますか?
野生動物が好きな人の間でも、特に人気が高いのが、ネコ科です。精悍で、美しく、それでいてたまらなく可愛らしい、その魅力はとても言い尽くせません。
よく知られたトラやライオンをはじめ、世界には野生のネコ科動物が大小37種もいるそうです。
このうち、実に10種の記録がある国が、ヒマラヤの東にあるブータンです。
10種が多いのか?というと、これは多いのです。
たとえば、北米大陸全体で見られるネコ科動物は、全部で7種くらい。アフリカ大陸でさえ、10種に届きません。
これに対し、九州を少し上回るくらいの広さしかないブータンに、10種がいる、というのは驚くべきことです。
理由はいろいろ考えられます。ブータンは国の中に、標高200mから7000mまで、大きな標高差を持つ国。もちろん、その標高によって、広がる亜熱帯から高地の森まで、表情をさまざまに変えてゆきます。
ブータンでは、こうした貴重な自然を、また国を挙げて守ってきました。その多彩な森は、さまざまなネコ科の動物たちが、それぞれ生きてゆける場になっています。
また、ネコ科動物はすべて肉食ですから、獲物になる動物たちも数多くいます。ネコ科動物たちが見られるということは、そこにはそうした豊かな自然が、まだ残されている証といえるでしょう。
今、私たちWWFジャパンでは、このブータンでの現地のプロジェクトを支援しています。
パンダショップでも、売上価格の半分が「寄付」になる、オリジナルのマグカップを販売中。絵柄もちろん「ネコ科」です!
ネコ科の動物たちが生きる、ヒマラヤ自然を守る取り組みを、ぜひ応援してください。
ブータンで記録されているネコ科動物 ウンピョウ(上写真)
ユキヒョウ、トラ、ヒョウ、マーブルネコ、アジアゴールデンキャット、スナドリネコ、ベンガルヤマネコ、ジャングルキャット、オオヤマネコ(IUCN / Red Listによる)