食料生産と発電を同時に行う農園とは?
2025/09/24
WWFジャパンマーケティング室でインターンをしている糸井です。
先日、自然エネルギー財団主催の若者向け自然エネツアー「果樹園で学ぶ!太陽光発電と地域共生」に参加してきました。このイベントでは、神奈川県相模原市にある、さがみこファームを訪れ、農作物の栽培と太陽光発電を同時に行う「ソーラーシェアリング」について学びました。

ファームの様子。パネルによって日影ができるため、植物の高温障害を防ぎ、農家にとっても作業しやすい環境となります。
この農園では、1000本を超えるブルーベリーを栽培しながら、農地の上に設置された太陽光パネルでおよそ戸建て住宅90世帯分の電力を発電しています。
農園を運営する山川勇一郎さんによると、気候変動が深刻化するなか、再生可能エネルギーの普及を実現していくためには地域との共生が欠かせないといいます。
農作物やエネルギーをつくるだけではなく、地域に雇用を生み出したり、体験型農園としてソーラーシェアリングについて学ぶことのできる場を提供したりすることを大切にされており、課題を解決しながら地域の活性化を目指すことの重要性を学びました。
また、イベントでは農園を見学しながら、ブルーベリーの摘み取り体験もさせていただきました。太陽の光をパネルと“シェア”して育ったブルーベリーは、甘酸っぱくてとてもおいしかったです。

色づきはじめたブルーベリー。農園では36種類ものブルーベリーを食べ比べることができます。
見学後は、イベントの参加者と再生可能エネルギーに関するワークショップを行いました。その様子は同じくインターン生の佐藤さんがブログで紹介しているので、そちらもぜひご覧ください。
https://www.wwf.or.jp/staffblog/others/6057.html