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2026年 新年のご挨拶


皆さま、新年あけましておめでとうございます。
WWFジャパン事務局長の東梅です。

昨年1年間も、私たちWWFジャパンの環境保全活動をご支援、ご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
多くの 問題が世界中で起きている中、地球環境と自然、野生生物の未来にも目を向け、共に問題解決を目指してくださる皆さまのお気持ちは、私たちにとってかけがえがなく、活動を支える大きな力となっています。

昨年も世界では国際紛争や経済摩擦をはじめ深刻な問題がいくつも起こり、気候変動に由来すると考えられる異常気象による被害も多発しました。日本でもそれは同様で、物価高などの社会的・政治的な課題に加え、クマの問題も大きく注目された一年となりました。私たちもクマと人間が共存する未来を目指し、緊急で声明を発信しましたが、この件をはじめとして、日本でも生物多様性の保全に関連した問題は、数多く生じています。

野生生物と私たちはどう共存していくのか。いかに気候変動をくいとめ、のこされた貴重な自然を守り、また回復(ネイチャーポジティブ)させていくのか。この問題は、年々切実で大きな社会的、経済的な問題になり続けていると感じます。

その解決を目指す私たちをご支援、ご関心をお寄せいただく多くの方々に、心よりあらためて感謝を申し上げますと共に、今日から始まる新しい一年間を、ご一緒に歩んでいただけますと幸いです。

またぜひ、環境問題へのご関心をより多くの方々に広げるために、ご自身でご関心をお持ちの環境問題のテーマについて、周りの方々にも共有いただき、人と自然の共存と持続可能な未来の実現に向けた、私たちWWFの取り組みとそのつながりの輪を、より大きく、強いものとしていただけますよう、重ねてお願い申し上げます。

この一年が皆様にとって、地球とそこに息づく生きものたちにとって、素晴らしい一年となることを祈念し、新年のご挨拶に代えさせていただきます。

本年も引き続き、どうぞご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

WWFジャパン 事務局長 東梅貞義

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事務局長
東梅 貞義

国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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