啓蟄と春分
2012/03/20
広報の三間です。
今年は3月の5日だったそうですが、古い暦にある二十四節気の一つに「啓蟄」というのがあります。
「蟄」とは、閉じこもった虫のことだそうで、これが「啓」する、つまり開けて出てくる、という季節。
日も長くなってきて、空気も温まり、ながい冬ごもりから覚めた虫やカエルやヘビたちが、土の中から出てくるシーズンということです。
先日、WWFジャパンの事務局にも、カエルが居ることを発見しました。誰の、どこのお土産かわかりませんが、これ木魚ならぬ木蛙です。
全身木でできていて、中空になっており、タテに並んだ背中のイボ?を、付属の棒で軽く撫でると、「ケロケロロ…」となかなか澄んだよい声で鳴きます。
見てくれは明らかにヒキガエル系ですが、鳴き声はアオガエル系?
今年はとりわけ各地で寒い日が長く続きましたが、野や田んぼの周りでは、本物のカエルたちの合唱も、これから本格的になってくるでしょう。
二十四節気で「啓蟄」に続くのは、今日の「春分」。春も本番です。
冬の数カ月、太陽を見ずに過ごしてきた生きものたちに、幸多からんことを!