【動画あり】世界初!カメラがとらえたイッカクの牙の使い道


北極海に生息する小型ハクジラ類のイッカク。
「海のユニコーン」とも呼ばれるこの動物の、大変珍しい行動を初めてカメラがとらえました!

イッカクの特徴である、雄が持つ頭部から突き出た平均2メートルにもなる螺旋状の牙。の牙の役割はこれまで、氷に穴を開けるため、エコロケーション、感覚器など諸説あり謎に包まれていました。

しかし、その一端を明らかにする行動を、WWFカナダが初めて映像におさめたのです。

※字幕機能をオンにして、日本語字幕を選びご覧ください。

映像を見ると、イッカクが器用に目の前の魚をめがけて牙を振りかざし、叩いて魚を気絶させ、動けなくなった魚を食べている様子がわかります。

他にも用途はあるのでしょうが、これまで想像もしなかった長い牙の使い方でした。

この発見についてWWFカナダのブランドン・ラフォレストは次のようにコメントをしています。

「これまでにも研究者たちがイッカクの牙の機能の解明について調査を続けてきました。

今回の発見は、未だ生態が多くの謎に包まれているイッカクの今後の調査や、適切な保全活動への道筋を照らす大きな収穫となったと考えています」

生態調査のため背中にデータロガーを装着している様子。送られてくるGPS信号でイッカクの居場所や行動がわかります。 (Narwhale tracker)

ごくまれに2本の牙を持つイッカクもいます。

イッカクは現在、国際取引が制限されているにも関わらず牙が珍重され、違法な取引の犠牲となってきました。

日本もこのイッカクの牙が売られている国の一つであり、取引の実態や、用途などについて調査が求められています。

今回のニュースで、私も遠い極地の海に棲むこの動物の不思議な魅力に惹かれた1人として、野生生物の取引問題の解決や保全をしっかり進めてゆかねばと改めて思いました。
なお、先日トラフィックで行なった、イッカクの取引調査の結果については、報告書がまとまり次第、また改めてお知らせをさせていただければと思います。(広報 山本)

© Richard Barrett / WWF-UK

イッカクの学名でもあるMonodon monocerosは「1本の歯」という意味。

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WWFジャパン ブランド・コミュニケーション室 メディア グループ長
山本 亜沙美

大学時代の専攻していた海洋生物学をきっかけに、絶滅危惧種や環境保全活動に興味を持ち始める。2005年卒業後、米セントラルフロリダ大学院にて生物学を学び、2007年に卒業。卒業後、航空会社にて運行管理のオペレーション業務に携わった後、2010年にWWFジャパン自然保護室アシスタントとして入局。2013年より広報・プレス担当として、取材対応、記者発表などをはじめとしたメディアリレーション、イベント企画・運営などに携わる。2018年7月からメディアグループ長として、広報全般・WWFジャパンのブランドコミュニケーションを担当する。

海洋生物学が専門のリケジョな広報プレス担当です。人の心に響くものはいつの時代も変わらずですが、今は伝える手法が多様化しつつあります。情報のトレンドを追いかけ、常に一歩引いた視点で物事を見るように心がけています。休みがあればスクーバ&スキンダイビングをしにどこかの島に行っています♪

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