© naturepl.com / Jen Guyton / WWF

ゴロンゴーザが教えてくれること


毎年11月6日は、国連が定めた「戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー」です。

今も世界の各地で戦争や紛争が続いています。争いによって失われるのは人の命だけではありません。

その土地に息づく生きものたちや、長い年月をかけて育まれてきた自然、そしてそれを守るために傾けられてきた努力もまた、戦火によって傷つき、失われてしまいます。

アフリカ南東部のモザンビークにあるゴロンゴーザ国立公園も、そんな歴史を背負った場所のひとつ。
1977年から1992年まで続いた内戦によって、区域内にいた大型動物が90%以上減少するという、深刻な被害を受けました。

区域内に数千頭いたアフリカゾウは1994年にはおよそ100頭まで減少。ライオンなどの大型肉食動物もほとんど姿を消してしまいました。
© Jonas Lysholdt Ejderskov / WWF-Denmark

区域内に数千頭いたアフリカゾウは1994年にはおよそ100頭まで減少。ライオンなどの大型肉食動物もほとんど姿を消してしまいました。

しかし、ゴロンゴーザはそこから奇跡的な復活を遂げます。

2000年代以降、官民協働での大規模な復興プロジェクトを開始。
密猟対策や生息地の保全を行ないつつ、自然が本来持つ回復力を活かした保全活動が進められました。

その結果、野生動物の数は着実に回復。現在では多くの動物が再びこの地で暮らすようになり、ゴロンゴーザ国立公園は「自然復興の成功例」として世界的に注目される存在となっています。

2018年に再導入されたリカオンは、導入後も26匹の子どもが生まれるなど、着実に数を増やしています。
© Martin Harvey / WWF

2018年に再導入されたリカオンは、導入後も26匹の子どもが生まれるなど、着実に数を増やしています。

失われたものが元に戻るわけではありません。

ただ、ゴロンゴーザは、私たちにひとつの希望を与えてくれます。
それは、人々が力を合わせ、あきらめずに行動を続けることで、傷ついた自然を再びよみがえらせることができるということ。

復興しつつあるゴロンゴーザの姿は、WWFジャパンの顧問で、動物写真家の岩合光昭さんによって撮影され、その一部が『2027 岩合光昭カレンダー』に収録されています。

ゴロンゴーザの自然や動物たちの姿を通して、この地が歩んできた歴史と、地球の未来に思いを馳せてみませんか。

『2027 岩合光昭カレンダー』は、WWFの公式オンラインショップ「PANDA SHOP」にて取り扱っています。

商品ページはこちら:https://shop.wwf.or.jp/products/iwagocalendar

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個人エンゲージメント室
平井 里佳

学士(人文科学)。 新卒で教育系企業に入社し、教材販促のマーケティングを主に担当。自らが幼いころに親しんだ豊かな自然と生き物、そこから得られた学びを未来の子どもたちに残したいという思いから2025年にWWFに入局。 より多くの方にWWFへの興味・関心をもっていただけるようなコンテンツ企画・製作を担当。

環境問題は決して遠い世界の話ではなく、私たちの生活のそばにあり、ひとりひとりの行動で変えられるものだと信じています。「自分もやってみたい!」とポジティブな気持ちになっていただけるようなコンテンツを目指し、日々勉強中です。

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