持続可能な社会づくりにおける銀行の役割とは?
2016/10/12
先日、IUCN(国際自然保護連合)が主催する勉強会に参加してきました。
これは、2020年に向けた日本の役割を考えるもので、テーマを分け、数回にわたり開催されています。
突然ですが、皆さんは銀行の役割について考えたことはありますか?
おそらく自分のお金を預かってくれるところ、という答えが真っ先に出てくるかと思いますが、実は環境保全を進める上でも大きな役割を担っています。

今回の勉強会のテーマは、その銀行による産業への投資と、持続可能な社会づくりへの貢献でした。
世界的な視野でお話を聞かせてくださったのは、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問でWWFジャパンの評議員でもある末吉竹二郎さん。
特に印象的だったのは、地球温暖化対策において昨年採択された「パリ協定」の話題です。
ゆくゆくは人間活動による温室効果ガスの排出量をゼロにするという目標を掲げた、このパリ協定。
実現するには、従来よりも、温暖化対策を積極的に推進している産業を発展させていくことが必要になってきます。
そうした動きを後押しし、新たなビジネスチャンスを開く力になるのが、銀行による企業への「投資」なのです。


WWFジャパンでも企業の取り組みを評価し、順位付けをした『企業の温暖化対策ランキング』を発表していますが、こうしたランキングの上位に入る企業に、銀行が投資することも、持続可能な社会を実現する推進力となるものです。
そして、皆さんがお金を預ける銀行を選ぶことは、それを後押しする手立ての一つになるでしょう。
社会が、次世代に残すべき産業を「選ぶ」時代が始まろうとしています。
自分がお金を預けている銀行が今、どんな企業に投資を行なっているのか。まずは聞いてみてはいかがでしょうか。(広報室 山本)
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