未来の海を守るお買い物 ―認証されている、という価値観
2017/01/04
あけましておめでとうございます。普及啓発担当の松浦です。
みなさまはどのようにお正月を過ごされましたか?
私はというと...
元日の夕方、おせちの他にもう一品、と向かったのは大きなスーパーの魚売り場。所狭しと並んでいるお刺身を前に家族が相談を始めます。
「何にする?」「産地どこ?」「色悪くない?」
ここぞとばかりに私が主張します。
「ASCラベルのサーモンにしようよ!」
そこで父が一言。「ASCラベル??」
待ってました!ASCの認証について、とくとくと説明を始めます。
養殖で使われるエサの与えすぎや養殖魚の排泄物によって、養殖場周辺の海が汚れてしまうこと。
エサに使われる天然魚が過剰に使われることがあること。
養殖場を作った場所に元々棲んでいた生き物たちを追いやってしまうことがあること。
それらは海の環境や生物多様性に大きな影響を与えること。
ASCが認証した水産物は、そういった問題を起こさないように設定された厳しい基準をクリアした養殖場で養殖されていて、ASCラベルがついていること。
母「というわけで、このラベルがついているサーモンを買いまーす」
こうしてめでたく我が家の新年の食卓にASCラベルのサーモンがやってきました。
認証ラベルがついている魚の種類はまだ少ないですが、国内の生産者、企業が努力を始めています。
そして認証製品の普及を一番促すのはみなさんの「お買い物」そのものです。
新しい年を迎えたこのタイミングで、鮮度や産地の他に「認証製品かどうか」という新たな価値観を加えてみてはいかがでしょうか。