やんばるの森の高校生たち


やんばるの森

自然保護室の権田です。
マングローブの森やサンゴの海を脅かす「赤土」の流出を防止するため、私たちが地域の方々と共に取り組んでいる沖縄本島北部の「やんばる(山原)」で、先日、地元の高校生たちと活動する機会がありました。

ご一緒したのは、この地域にある唯一の高校、大宜味村の辺土名(へんとな)高校の皆さんです。

この高校は、全国でも珍しく、地元の自然環境を学ぶ「環境科」の専攻を設け、授業も天然記念物のノグチゲラやヤンバルクイナの観察、海や川の調査、サンゴの移植など、魅力的な実習が目白押し!

そこで、今回お声をかけて、地元の環境問題を知り、対策活動を体験する学外活動を行ないました。

指導してくださったのは、WWFと共にプロジェクトに取り組んでいる、「NPOおきなわグリーンネットワーク」のスタッフです。

まず取り組んだのは、赤土の流出を防ぐ「グリーンベルト」の設置です。

イネ科植物のベチバーを植え、根を張らせることで、雨が降っても赤土が簡単に川に流れ込まないようにする対策です。

グリーンベルト植栽活動

また、3年生が取り組んでいた河川調査の新たな試みとして、川底の土砂の堆積量も調査しました。

水質の採取や分析に慣れた先生や生徒の皆さんでしたが、川底の土砂採取は、予想以上に深い川や、深く茂った植物に阻まれ、やや苦戦した模様です。

「やんばる」は山と海が近く急峻な上、昨今の大型台風による樹木の倒壊などが原因で、斜面の崩落が多発。あちこちで大量の土砂が谷や河川に流れ込んでいます。

河川での堆積土砂の採取

今後、地域の農業機関が中心となって進めるその対策効果を、地元の高校生たちが測定し、改善に結び付けていく、そんなサイクルの確立を目指してゆければと思います。

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皆さんおつかれさまでした!

自然保護室 国内グループ所属
権田 雅之

南西諸島プロジェクトを担当。陸域での取り組みを行なっています。

亜熱帯に属する琉球列島の島々で、アマミノクロウサギをはじめ希少生物やその生息地の保全に、地域の方々と共に取り組んでいます。問題と地域社会の変革は、国外の他の島々でも同じような問題と解決の縮図。次の一手は東南アジアの島々や地域への拡大もありや。

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