野生ネコたちの姿を捉えた動画の裏話


こんにちは。自然保護室の小林です。
先日2月22日は、にゃんにゃんにゃんでネコの日、ということで、WWFジャパンのfacebookなどでもここ数日、野生ネコたちの画像や動画をお届けしてきました。

特に動画は、極東ロシア、スマトラ、ボルネオといった私たちの保全活動の現場で、「カメラトラップ」を用いて撮影されたものです。

これは、カメラの前を動物が通ると自動で撮影してくれる便利な道具で、厳しいフィールドでの調査を支えてくれる強い味方です。

こうしたカメラトラップを仕掛ける理由は、現場によってさまざまです。

ロシアでは、まさにヒョウやトラの保護活動のために設置していますし、スマトラではサイの調査のために。

ボルネオでは、サイの調査に加えて、特定の動物を対象とした調査ではなく、熱帯林の生物多様性の高さを測定するためにも使っています。

カメラトラップの設置

現場での調査は本当に大変です

皆さんに見ていただいている動画は、実はこうして撮影された膨大な映像データの一部であり、色々な目的の調査の副産物でもあるのです。

私たちの活動は、すべてが直接ネコ科動物の保護・保全につながっているわけではありません。

たとえば、ボルネオの動画にはマーブルネコなどが登場しますが、それだけの保護を目的としたプロジェクトはありません。

ですが、一貫して重要なのは、さまざまなネコ科の動物たちを守っていくためには、生息地の自然をきちんと守る必要があるということ。

そして、野生ネコたちの生きるロシアやスマトラ、ボルネオの貴重な森林を守るということは、その獲物となる動物たちを含めた、より多くの生きものたちのいとなみを守っていくことにつながる、ということです。

野性味あふれる動物たちの姿をカメラトラップがとらえてくれる、そんな森の姿を、未来に引き継いでいけるように。これからも活動を続けていきます。

関連情報

自然保護室 国内グループ所属
小林 俊介

WWFサンゴ礁保護研究センター・センター長。石垣島白保から、南西諸島の豊かな自然を守るためのプロジェクトを担当。

子供のころからの動物好きが高じて、東南アジアでの野生動物の研究に携わった後、WWFへ。森林関連の仕事に従事した後、石垣島白保の担当に。地域の声を大切にしながら、豊かな南西諸島の自然を守っていけるよう、微力ながら尽力します。

この記事をシェアする

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP