5月5日「こどもの日」に、3頭のシベリアトラの仔トラをどうぞ!


※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。

こんにちは、広報室の山本です。
昨年末、ロシア、ウラジオストクで開催されたシンポジウムで、シベリアトラ(アムールトラ)保護活動の成果によって増加傾向にあることが確認されました。

その個体数の調査や識別に使われるのが、赤外線で自動的にシャッターを切るカメラトラップ。

動物たちがまるでセルフィー(自撮り)をしているかのような画像や、不思議な行動をしている貴重な映像が撮影されることもあり、調査では大きな役割を担っています。

そんな中、極東ロシアのハバロフスク地方南部のアニュイスキー国立公園で、なんとも可愛らしい3頭のシベリアトラの仔トラたちがカメラトラップにおさめられました!

もふもふの足で体をかいたり、母トラの後を歩く姿などとても愛らしい姿を見せてくれています。

この場所で、親子の姿が捉えられるのは、4年間続けられてきた調査でも初めてのことだそう。

何より、新しい命の誕生と、仔トラの順調な成長は、国立公園内でトラの繁殖に適した環境が整いつつあることの証であり、活動の成果のあらわれでもあります。

極東ロシアの森。写真が撮られた3月は、気温がマイナス10度より下がることも。

アニュイスキー国立公園内には30機のカメラトラップが仕掛けられていて、2015年には、生息が確認されていた少なくとも12頭のシベリアトラのうち10頭の姿が撮影されました。

そして現在、5月の終了に向けて、新たに60機のカメラトラップがWWFの支援により増設されようとしています。

得られた調査結果は、国立公園内に生息するトラの個体数の推定と今後の保護活動に役立てられる予定です。

極東ロシアの森に生息するトラたちがしっかりと未来に命を引き継いでいけるように。

これからもWWFロシアが国立公園当局や現地のNGOと協力して取り組む活動を、支援してゆきたいと思います。

 

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WWFジャパン ブランド・コミュニケーション室 メディア グループ長
山本 亜沙美

大学時代の専攻していた海洋生物学をきっかけに、絶滅危惧種や環境保全活動に興味を持ち始める。2005年卒業後、米セントラルフロリダ大学院にて生物学を学び、2007年に卒業。卒業後、航空会社にて運行管理のオペレーション業務に携わった後、2010年にWWFジャパン自然保護室アシスタントとして入局。2013年より広報・プレス担当として、取材対応、記者発表などをはじめとしたメディアリレーション、イベント企画・運営などに携わる。2018年7月からメディアグループ長として、広報全般・WWFジャパンのブランドコミュニケーションを担当する。

海洋生物学が専門のリケジョな広報プレス担当です。人の心に響くものはいつの時代も変わらずですが、今は伝える手法が多様化しつつあります。情報のトレンドを追いかけ、常に一歩引いた視点で物事を見るように心がけています。休みがあればスクーバ&スキンダイビングをしにどこかの島に行っています♪

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