いつか両親の生まれた山へ 3頭の仔ヒョウが誕生


オリンピックの開催地として知られるロシアのソチから、嬉しいニュースが届きました。

ソチ国立公園内にある保護センターで、3頭のコーカサスヒョウの仔が生まれた、というものです。

ヒョウはアフリカからアジアにかけて広く分布しており、今のところ絶滅の危機はさほど高くありません。

しかし、各地域の亜種(種をさらに分けた分類)をみると、数が非常に減少している例が見られます。

たとえば、私たちWWFジャパンもその保護を直接支援している、極東ロシアのアムールヒョウ。

また、スリランカに生息するセイロンヒョウや、ジャワ島にいるジャワヒョウなども同様です。

西アジアのコーカサス山脈に生息するコーカサスヒョウもそうした亜種の一つで、乱獲や開発により激減。1960年代には一度、絶滅したともいわれました。

その後、再発見されたものの、現在も推定個体数はわずかに数十頭。

野生のままで守るのが最上ではありますが、それだけでは保護が難しいと判断されました。

そこで、WWFでは、ロシア科学アカデミーと協力し、このヒョウを人工飼育し、野生に戻す長期計画を立案。その実施に乗り出しました。

関係各国も国境を越えてこの希少な野生動物の保護に協力。今回も、山中でそれぞれ捕獲され、トルクメニスタンとイランからロシアに移された個体が、3頭の仔の両親となりました。

コーカサスの山

プロジェクトが良い形で継続できれば、いつかこの仔ヒョウたちが、コーカサスの山に返される日がくるでしょう。

もちろんそのためには、山の自然を豊かなまま守ってゆくことも必要です。

コーカサスのシンボルでもあるこの仔ヒョウたち。元気に大きくなってくれることを、日本からも祈りたいと思います。(広報室 三間)

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C&M室 メディアグループ長 WEBチーム所属
三間 淳吉

デジタルメディア等々担当していますが、普通に本が好きです。

虫を追いかけ40年。鳥を追いかけ30年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの20年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然保護や野生生物のことをお伝えしてゆきたいと思います。

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