日本から始動、発進!自動車業界で世界初のグローバル・パートナーシップ
2016/07/20
C&M室の小田です。
本日、トヨタ自動車株式会社と私たちは、5年間のパートナーシップを開始する記者発表会を東京と名古屋で開きました。
これは、WWFと企業の国際的な環境パートナーシップで、自然保護プロジェクトへの支援に加え、企業活動による環境負荷の低減や、社会に向けた発信でも協働していきます。
最大の特色は、地球温暖化の防止と生物多様性の保全、その両面で環境問題に取り組むこと。
特に生物多様性の分野では、WWFがインドネシアで実施してきた保全活動に加え、今後予定しているメコン川流域での取り組みを含めた、「生きているアジアの森プロジェクト(Living Asian Forest Project)」をご支援いただきます。
また、この中では、東南アジアの熱帯林周辺で生産され、私たちの暮らしを支えている、さまざまな自然資源の持続可能な利用をめざす取り組みも行ないます。
自動車用タイヤの主原料である天然ゴムもその一つ。自然に配慮した、その持続可能な生産と利用は、このプロジェクトの新たなチャレンジとなります。
トヨタ自動車の皆さんと私たちWWFチームは昨年から協議を重ねてきました。
さまざまな課題を乗り越え、パートナーシップに結実したのは、「子どもたちやその先の世代まで豊かな地球環境を引き継ぎたい」という強い思いがあったからだったと感じています。
今回のパートナーシップは、自動車業界では世界初、日本企業としても最初の事例です。
スイスのWWFインターナショナルやWWFインドネシアをはじめ、世界中のWWFの仲間たちがこの新たな取り組みのスタートを祝してくれました。
これを一つのきっかけとして、生物多様性の保全に向けた社会の関心が高まり、参加の輪が国内外に広がっていくことを期待したいと思います。