【動画あり】私たちが森を守り、森が私たちを守る


先日、ボルネオ島の森にある、天然ハチミツを生産する村を訪れました。

村の人々は、蜜を採るため、高さ50メートルを優に超える巨木に登ります。

そのあまりの高さに、私のカメラを握る手は、震えるほどでした。

要となるのは、シアランと呼ばれる巨木。

ミツバチが多く巣を作るこの木の周りに、豊かな森が保たれているかが、ハチミツの生産を左右します。

ミツバチが巣を作るシアランの木。一本だけ残されていても、やがては立ち枯れてしまいます。

防護服を着る男性。技術支援の前は防御服という概念もなく、
蜂の活動が比較的穏やかになるのを待って、
日が沈み真っ暗な森での採蜜作業だったといいます。

そして、この森はオランウータンをはじめ多くの生きものすみかでもあります。

つまり、ハチミツの生産を続けていくことは、森と動物たちを守り、人々の暮らしを確立することでもあるのです。

森や木々を利用する、という言葉には、伐採や森林を破壊すること、という印象があるかもしれません。

しかし、このハチミツや「FSC®認証」を受けた木材のように、環境に配慮しながら生産を行ない、持続可能な形で利用していくことは、十分に可能です。

はしごを伝って登っていきます。

日本でも、こうしたFSC認証木材のような製品を、もっと意識して、選んで使うようにすれば、森を上手に使う暮らしを選んだボルネオの村の人たちのように、世界の自然を守る一助となることができるでしょう。

インドネシア語には「私たちが森を守り、森が私たちを守る」という言葉があります。

初めてこの言葉を教えてもらったとき、私は、シアランの木に登る人のシルエットを思い出していました。

ボルネオの森に住む人々が、違法伐採などをせず暮らしていけるように。

中には50mを優に超える高さの木も。

私たちもボルネオの村に技術的な支援をしながら、日本でもFSC認証を受けた木材製品が広がるよう、努力してきたいと思います。

皆さんもぜひ、お店でFSCのラベルがついた製品を選んで、ないときは企業やお店にそれを求める声を届けてください。(自然保護室 伊藤)

©WWF Japan

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自然保護室 森林グループ所属
伊藤 小百合

消費者向けのアウトリーチと、フィールドでの活動を発信するコミュニケーションを担当。

ツンドラでの植生調査、在来種の苗木屋さん、科学館職員を経て、このお仕事に就きました。新しく知るだけでは、変えられない世界があるから、誰もができるアクションをおみやげにできるようなコミュニケーションが目標です。

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