対処療法から「予防」へ!


自然保護室の並木です。
寒い日が続いていますが、皆さんは健康のためにどんな工夫をされていますか?

うがい手洗いはもちろんですが、私の場合は運動が好きで、特にバドミントンは長く続けています。

健康の維持には、やっぱり予防が大事。身体を壊してからでは、なかなか回復も大変です。

アライグマ

自然もそれは同じで、森や海の環境を壊してしまったり、動植物を絶滅させてしまってからでは、手遅れになってしまいます。

ですが今、その手遅れになりかねない脅威となっている問題があります。
「外来種」です。

外来種とは、人が外から持ち込んだ、もともとその場所にいなかった生物のこと。

ワニガメ

日本では、ブラックバスやカミツキガメ、アライグマ、セイタカアワダチソウなどがその代表です。

持ち込まれた生きものたちに罪は無いのですが、これらは在来の動植物を食べてしまったり、すみかや食物を奪ってしまう問題を引き起こしています。

昨年の世界自然保護会議でも、この外来種問題が世界で2番目に大きな生物多様性への脅威である、とされました。

ブラックバス

特に影響を受けやすいのは、大陸から離れた、独自の生態系が存在する島の自然。

日本ではヤンバルクイナなどが生きる沖縄(南西諸島)や、小笠原諸島がこれに相当します。

こうした自然に、一度入り込んでしまった外来種を取り除くのは、きわめて大変なことです。

ですから、外来種を野外に放したり増やすことの無いよう、管理を徹底し「予防」することが大切なのです。

アカミミガメ

そんな問題について話し合うシンポジウムを今月開催します。

日々の暮らしの中で、外来種への理解と適切なアクションが広がるきっかけとなってくれたら、これほど嬉しいことはありません。ぜひご参加ください。

イベント情報

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淡水・教育・PSP室 淡水グループ長
並木 崇

学士(環境情報学)。
前職ではランドスケープ設計事務所で、植物園や公園などの計画・設計に従事。都市公園コンクールなど受賞。2016年9月からWWFジャパンで有明海沿岸域の水田地帯におけるプロジェクトを担当し、2020年7月より現職。持続可能な農業の普及を通じた水環境の保全活動を推進。大学関係者、行政、企業、農業者のネットワークを活かした活動に取り組んでいる。

スポーツと自然の中で過ごすのが好きな子どもでした。大学で環境や建築を少し学んで、ランドスケープ(造園)の道へ。生きもののことを考えつつ土や石、水を取り扱うものづくりは楽しかったです。ものづくりだけではなく世の中の仕組みにも関心が高まってWWFへ。あきらめずに進んで行きたいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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