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脱炭素社会を見据えて火力から洋上風力発電に進出![JERA 前編]


脱炭素社会の主役として世界中で急増している再生可能エネルギー、中でも洋上風力発電は大規模に電力を供給できる再エネということで熱い注目を集めています。これまでは欧州を中心に開発が先行してきましたが、台湾政府が2013年から台湾北西部の沖合の海上で、洋上風力発電プロジェクト「フェルモサ洋上風力発電事業」を推進してから、アジアにおいても洋上風力発電が熱を帯びてきました。台湾政府は、洋上風力のアジア太平洋の核拠点となるとの明確な意思で産業育成を図っているのです。

その台湾における洋上風力に、日本企業が続々と参画しています。多角的な総合商社が参画するのは当然としても、なんと火力発電の電力会社である(株)JERAも参画と聞いて、私はとても驚きました。同社はもともと東京電力と中部電力の火力発電部門が独立した会社で世界最大級の火力発電会社。すぐに台湾の洋上風力視察に行ってみたくなった私ですが、この新型コロナ禍であえなく断念...。しかし本社への取材がかないました。

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洋上風力発電の取材がかないました!

そこで見えたのは、将来の脱炭素社会を見据えて真摯に転身をはかっていく(株)JERAの姿です。同社のミッションは、「世界のエネルギー問題に最先端のエネルギーソリューションを提供する」。その中で2025年に向けて「クリーン・エネルギー経済へと導くLNGと再生可能エネルギーにおけるグローバルリーダー」というビジョンを掲げています。「火力発電の会社がなぜこの転身?」と聞いた私に「アジアでのエネルギー需要の増大、再エネ技術革新、そして脱炭素といった、エネルギー界のパラダイムシフトが起きる中、火力だけでエネルギーが支えられるのか?が重要なポイントであったと思います」とのこと。

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インタビューに答える(株)JERAの水野和彦氏

世界的なブームになりつつある洋上風力発電市場は、何兆円規模のプロジェクト。(株)JERAにとって洋上風力は初めての試みにはなりますが、もともとアジアや中東などで取り組んできた大規模LNG火力発電事業での経験と強みが活かせる分野だったのです。

台湾でのプロジェクトには、ホップステップジャンプの精神で、開発・建設・運営と3つの段階の異なる3つの事業に参画し、それから洋上風力プロジェクト事業のノウハウを一気に獲得することを目指しているそうです。

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台湾の洋上風力発電事業「フォルモサ」

しかし再エネ開発において、太陽光も風力も電力系統システムも大きく出遅れた日本。その中で日本企業の巻き返しは可能なのでしょうか?「基本的な技術やシェアなどは、覆しようがないが、ねらい目は日本やアジアなど、未開発での市場。アジア特有の地の利とリレーションを生かすことができれば十分にチャンスがあると思っています」とのこと。

むしろこれから開発されるアジア市場だからこそ、地の利のある日本企業に商機あり、ということなのですね。頑張れ、日本企業!取材させていただいた記事をぜひご覧ください。

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専門ディレクター(環境・エネルギー)
小西 雅子

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005年に国際NGOのWWFジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び環境・エネルギー政策。2002年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会持続可能性委員会委員、環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書「地球温暖化は解決できるのか~パリ協定から未来へ!~」(岩波ジュニア新書2016)など多数。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

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