[COP10関連] 「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」のセミナー


草刈です。
今日は「リーダー企業として何をしてきたか~7つのリーダーシップ宣言への対応とビジネス機会の追求」と題したセミナーで、講演をしてきました。

このセミナーは、ドイツでのCBD(生物多様性条約)・COP9で始まった「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」のリーダーシップ宣言にサインした企業10社が主催し、これまで具体的に何をしてきたか、その取り組みを報告するものです。

報告の内容は、生物多様性保全をいかにビジネスにつなげるか?という当然の取り組みをはじめ、生物多様性の保全につながる組織運営の有り方の模索や、社員一人ひとりへの啓蒙、地元での街づくりへの貢献など。

会場には、このイニシアティブに興味を持つ企業関係者が多数つめかけ、「生物多様性をビジネスにしなければ持続可能な社会はあり得ない」といった発言も出るなど、意識の高さが伺われました。

今後の10年で、生物多様性と企業ビジネスは、どのように関係を深めてゆくのか。CBDが生んだこのイニシアティブが果たす役割は、大きなものになるかもしれません。

 

 

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私からは「潮目が変わった社会における生物多様性と企業のあり方」というテーマでお話をしました。
企業など生物多様性の保全に参加する主体が多様化する中で、「そもそも環境保全とは何なのか?」という原点にも立ち戻りながら、新しい道筋を見極めることが必要なのではないかと感じました。

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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