[COP10関連] 外来種ワークショップでマングースの「紙芝居」


草刈です。
環境省が今日、COP10生物多様性交流フェア会場で開催した、外来種サイドイベントに出てきました。

タイトルは「見て、聞いて、考えよう! 外来種ワークショップ ~紙芝居の上演と先生達への質問コーナー」。ヤンバルクイナの着ぐるみと拍子木を使って呼びかけたためか、家族連れを中心に200名あまりの参加がありました。

イベントではまず、外来生物のマングースがどのような経緯で日本に連れてこられ、日本の自然で何が起きたのかを、紙芝居で説明。外来生物による生物多様性への影響についてお話がありました。

続いては、「外来種なんでもきいてみよう!」ということで、その場で参加者が専門家に質問するコーナー。外来生物の力が強いと言われているのは何故か? もしペットが誤って逃げてしまったらどうするべき? といった質問が寄せられ、専門家の方々がお答えしました。

私もパネラーとして出席し、ニュージーランドの「外来生物110番」制度のような、先進的な外来生物対策を紹介。日本でもより突っ込んだ取り組みが必要であることをお話ししました。

今回の一般向けイベントは、COP10の本会議に直接影響を与えるものではありませんが、市民に、しかも直接、外来生物問題を普及する、よい機会になったと思います。
環境省には、市民の意識をより高められるような、今後の政策の実現を期待したいです!

 

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このヤンバルクイナが人気者!

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紙芝居はなかなかの出来!制作にはWWFも事前に協力しました)

 

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

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