伊豆沼の夜明け
2011/11/22
自然保護室の前川です。
先日、宮城県栗原市の伊豆沼を訪ねてきました。
ここは、ラムサール条約にも登録された、国際的に認められた保護湿地。
マガン、オオハクチョウ、カモ類などの越冬地であり、とりわけ日の出と共に一斉に飛び立つマガンの群れは有名です。
朝日をバックにマガンが飛び立つ壮大な光景を見ようと、夜が明ける前から多くのバードウォッチャーや観光客が訪れます。
この日も沼の西側に、50人ほどが集まっていました。
夜空が白みはじめると、ガンたちの動きは一層活発になり、鳴き交わす声で沼は賑やかになってきます。
突如、何か合図があったかのように、第一陣が飛び立ちます。ざざざ~ というマガンの羽音が響き渡ります。
ガンたちは十数羽の群れに分かれ、カギになりサオになり、独特の編隊を組んで、エサ場となる田んぼを目指して、西の方角へと飛び去っていきます。
この日は運良く天候にも恵まれ、朝焼けや湖面に浮かぶ朝靄など、幻想的な光景を目にすることが出来ました。
マガンの飛び立ちは2月までが見頃といいます。
機会があれば、皆さんも是非立ち寄ってみてください。