【動画あり】石西礁湖でサンゴの産卵を撮影~白化からの回復


沖縄の石垣島より「しらほサンゴ村」の鈴木倫太郎です。

梅雨入りしても真夏のような暑さが続く石垣島。

夜のサンゴ礁は、昼間と違って、明るい時には見られない生きものや、魚が眠っていたりとても楽しい世界です。

夜のサンゴ礁で出会った魚たち

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この時期は、多くの生き物たちの求愛や産卵の時期なので、とても賑やかになってきます。

そんな5月30日の夜、石西礁湖のミドリイシの産卵が確認されました。

この石西礁湖では、2016年の大規模白化現象で7割のサンゴが白化し、多くのサンゴが死んでしまいました。

しかし、場所によってはサンゴたちも少しずつ回復し、元気に回復している場所も見られるようになりました。

そんな夏のような暑さのなか、石垣島のマリンサービス「やーるーや」さんと「ダイブセンターシーバット」さんのご協力のもと、石西礁湖の北側にある場所でミドリイシ類の放精放卵を確認しました。

夜の9時半頃、多くのミドリイシがポリプにバンドル(精子と卵子が入ったカプセル)がサンゴのポリプから顔出している状態から、ゆっくりとバンドルを出し始めました。

その後、多くのバンドルがサンゴから旅立ち、海の中を漂い始めました。

海のなかはピンク色のバンドルが無数に漂っている世界。とても神秘的な光景でした。

二年前の白化を生き延びたサンゴたち、また白化のあとに育ち始めたサンゴたちが、元気に次の命を繋ごうとしている姿に、とても感動しました。

この日に産まれたサンゴたちが無事に新しく生活する場所で、育っていくことを願いたいと思います。

私たちは、この新たなサンゴたちがすみよい海の環境づくりを進めることが大切です。

また再び、多くのサンゴで賑わう石西礁湖の姿にもどるよう、できることを進めて行きたいと思います。

  • この映像と動画は、オリンパスのデジタルカメラで撮影しました。

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自然保護室 国内グループ所属
鈴木 倫太郎

南西諸島のサンゴ礁など海域をフィールドを担当しています。

石垣島・白保の海に初めて出会ってから20余年。それ以来、研究者として、仕事として、サンゴにかかわり続けてきました。サンゴを愛し、サンゴから愛されそびれた男。サンゴ礁の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。

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