仲井真弘多沖縄県知事の辺野古埋立て申請の承認に抗議する


声明 2013年12月27日

沖縄県の仲井真弘多知事が、同県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設先の候補とされている名護市辺野古(へのこ)の、公有水面の埋立て申請を承認したことについて、WWFジャパンは抗議する。

この承認は事実上、辺野古での新たな米軍基地の建設を、国に対して認めるものである。

WWFジャパンはこれまで、この基地がつくられる辺野古・大浦湾海域には、多くの研究者の尽力により、世界的に見ても高い生物多様性が確認されてきたことから、この辺野古新基地計画に対し、中止を含む見直しを行なうことを求めてきた。

また、過去に沖縄県知事が、基地計画による環境への影響について、「当該評価書で示された環境保全措置等では、事業実施区域周辺域の生活環境及び自然環境の保全を図ることは不可能と考える」と発表していた意見を支持し、知事がその意見に即して、国からの公有水面の埋め立て申請を認可しないことを、強く希望してきた。

それにもかかわらず、今回、知事が埋立て申請を承認したことは、公有水面埋立法において、都道府県知事が申請を許可する際の要件「環境保全に十分配慮されたもの」、という一条に、明らかに反している。

辺野古での基地建設が実施されれば、WWFジャパンがその影響として懸念してきた、1)絶滅危惧種であるジュゴンとその生息環境への影響 2)生物の多様性を有する生態系とその価値の逸失 3)環境影響調査・評価手続きにおける問題 4)かけがえのない資源としての地域の自然環境の損失 この4点の問題が顕在化し、深刻な自然破壊が生じかねない。

永く県内から、また地元から強い反対の声があがり続けてきたにもかかわらず、その声に耳を傾けず、地域社会や自然環境への配慮を欠いた今回の知事の承認は、非難を受けるべきものであり、地元住民や次の世代を担う人々に引き継ぐべき、豊かな生物多様性と、地域に根差した文化の消失につながるものである。

WWFジャパンとしてはあらためて、政府および沖縄県に対し、辺野古での基地建設計画が及ぼす影響を精査すること、および計画の見直しを求める。

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