311を忘れない! Peace On Earth 2013参加報告


2013年3月10~11日、東京都の日比谷公園で「311 東日本大震災 市民のつどい~Peace On Earth 2013~」が開催されました。WWFジャパンでも「NGO/NPOビレッジ」に出展し、被災した沿岸域への復興支援や、自然エネルギーへの転換を含む「暮らしと自然の復興プロジェクト」の進捗状況をご報告しました。

震災復興、そして原発に頼らない社会への転換を願って

「311 東日本大震災 市民のつどい~Peace On Earth 2013~」は、東日本大震災の犠牲者を追悼し、震災からの復興と、原発に頼らないエネルギーへの転換をテーマに市民が集うイベントです。前年の2012年に引き続き、今回で2回目の開催となりました。

中央のステージでは、前回の2012年同様、WWFジャパンの評議員である加藤登紀子さんをはじめ、難波章浩さん、ウォン・ウィンツァンさんなどのライブや、坂本龍一さん、後藤正文さん(アジアン・カンフー・ジェネレーション)、映画監督の鎌仲ひとみさんなどによるトーク、そして3月11日午後2時46分には、C.W.ニコルさんのリードによる黙祷が行なわれました。

また、「NGO/NPOビレッジ」として、イベントの趣旨に賛同する市民グループなどがブースを出展。WWFジャパンも、2年続けて参加しました。WWFのブースでは、東日本大震災に伴って立ち上げた「暮らしと自然の復興プロジェクト」の進捗状況をご報告する展示などを行ないました。

宮城県南三陸町における取り組み

「暮らしと自然の復興プロジェクト」では、大きく2つのテーマを掲げています。「被災した沿岸域の生態系の回復と、海と共に生きる暮らしの復興」そして、「原発の段階的な廃止と大幅な省エネ&節電の呼びかけ、自然エネルギーの拡大」です。

被災した沿岸域での活動は、宮城県南三陸町戸倉地区と、福島県相馬市松川浦が対象です。松川浦では、海岸線の地形調査、海そう群落の調査、底生動物調査などを行なってきました。

また南三陸町では、カキなどの養殖業を環境に配慮した形で復興させることの支援や、漁協施設への自然エネルギー導入、子供たちがふるさとの海を知る活動のサポートなどを進めています。

今回のPeace On Earth 2013 のWWFブースでは、2012年9月17日に南三陸町の志津川湾で実施した、震災後初のシュノーケル観察会や、10月6~8日に開催した「ふるさとの海交流会」のこと、そして11月に志津川湾産のカキの出荷が再スタートしたことなどを報告することができました。

「ふるさとの海交流会」は、南三陸町戸倉地区の中学生・高校生と漁業関係者の皆さんが、WWFの運営する施設「しらほサンゴ村」のある沖縄県石垣島・白保の海を訪れるという企画です。

地元の海の保全や、地域のコミュニティ作りをテーマに、戸倉の中高生と白保の中高生が交流を深めました。白保を訪れた戸倉の中高生、先生、父兄によって作られた「白保戸倉ミニ新聞」も、WWFブースに展示されました。

「エネルギー基本計画」は今...?

「自然と暮らしの復興プロジェクト」のもう一つのテーマは、「原発の段階的な廃止と大幅な省エネ&節電の呼びかけ、自然エネルギーの拡大」。

WWFは、その実現のために「エネルギー基本計画を変えよう!」と呼びかけ、賛同署名を募るとともに、「2050年には自然エネルギー100%で暮らすことが可能」であることを示す研究レポートの発表などを行なってきました。

被災した沿岸

調査の様子

今回のWWFブースでは、未来を担う「自然エネルギー」を盛り立てていこうと、「自然エネルギー占い」を展開。チャートをたどっていくと、自分は「太陽光」「風力」「地熱」「バイオマス」のどれにあてはまるかがわかる、という企画で、参加者のみなさんに楽しんでいただきました。

また、「311以降の日本のエネルギー政策をめぐる動きとWWFのアクション」をまとめた年表も展示。エネルギー基本計画を見直していく過程で、政府による「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメント(一般市民からの意見)の募集が行なわれたこと、その結果を受けて「2030年代に原発稼働をゼロとする」という方向性が明示されたこと、しかし、政権交代によって、それが再び白紙に戻されようとしていることなど、エネルギーをめぐる状況を再確認できる情報提供に努めました。

「エネルギー基本計画」について現政権は、年末をめどに策定するとしつつも、「将来の望ましい原発の比率は示さない」という意向を表明しています。

忘れない「あきらめない」気持ち

2日間で、Peace On Earth 2013 に参加した人は約4万人(主催者発表)にのぼりました。特に3月11日は平日の月曜日。にもかかわらず、午後2時46分の黙祷の際には、立錐の余地がないほど大勢の人々がステージを囲みました。

被災地の復興も、エネルギーの転換も、長期戦となってきています。誰もが自分の暮らしを抱えながら、それでも「忘れない」「あきらめない」気持ちを再び奮い立たせるには、Peace On Earthのような場が非常に重要であることが感じられた光景でした。

WWFも引き続き、被災地の復興支援と、自然エネルギーへの転換に力を注いでゆきます。

「自然エネルギー占い」で判明した自分のエネルギータイプのお面をつけて、記念撮影!

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