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【資料・動画公開】速報解説セミナー:最新の地球温暖化の影響報告書はどう予測している?開催報告

この記事のポイント
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)」の第6次評価報告書の第2作業部会総会が、2月14日から2月25日に開催され、その報告書が発表されました。2021年末のCOP26会議に先立って発表された第6次評価報告書の第1作業部会の報告書では、気温上昇を1.5度に抑える必要性がより強調され、イギリス・グラスゴーCOP26において、パリ協定の長期目標が2度から1.5度に事実上強化されるきっかけとなりました。今回の第2作業部会の影響報告書では、1.5度以上上がった場合の影響や適応について世界の地域ごとにより詳細に発表されました。WWFジャパンでは、この新報告書の注目点について、国立環境研究所の気候変動適応センターの副センター長、肱岡 靖明氏をお招きして、速報解説セミナーを開催しました。

開催概要

日時:2022年3月11日(金) 13:30 ~ 15:30
場所:Zoom オンラインウェビナー
対象者:ご関心のある一般の方々
参加費:無料
参加者数:436名

プログラム

13:20
Zoom Open

13:30~13:35
進行説明
WWFジャパン 田中 健

13:35~13:50
解説 国連交渉から見たIPCC新報告書の注目点
WWFジャパン 小西 雅子
資料:IPCC 第6次評価報告書第2作業部会温暖化の影響と適応「政策決定者向け要約」

13:50~14:30
解説 第2作業部会 第6次評価報告書の注目点について
国立環境研究所 気候変動適応センター/副センター長 肱岡 靖明氏
資料:第6次評価報告書第2作業部会報告書の注意点について

14:30~15:00
対談 新報告書の解説深掘り 肱岡 靖明氏
小西 雅子

15:00~15:30
質疑応答 ZoomのQ&A 田中健ファシリテーション
肱岡 靖明氏
小西 雅子
当日お答えしきれなかったご質問への回答はこちらをご覧ください。

録画

録画をYouTubeにて公開しております。

プロフィール

 

肱岡 靖明 国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長
・略歴 
2001年3月:東京大学大学院工学系研究科博士課程(都市工学専攻)修了 
2001年4月:(独)国立環境研究所 社会環境システム研究領域 環境計画研究室 研究員 
2012年9月〜2013年8月:英国オックスフォード大学環境変化研究所 シニア客員研究員 
2016年4月〜:東京大学大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻 客員教授 
現在、(国)国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長 
・専門分野:都市工学,環境システム工学,気候変動影響・適応 
・主な活動 
アジア太平洋統合評価モデル(AIM)メンバー(2001.4-) 
環境省環境研究総合推進費戦略研究S-4・S-8・S-14-5テーマリーダー・S-18メンバー 
文部科学省SI-CAT課題③ 「気候変動の影響評価技術の開発」代表(FY2015-19) 
国立環境研究所気候変動適応研究プログラム研究総括(FY2018-20, 21-25 ) 
文科省戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)研究主幹(2020-) 
IPCC WGII AR5 統括執筆責任者(2010-14)  
UNEP PROVIA (The Global Programme of Research on Climate Change Vulnerability, Impacts and Adaptation) Scientific Steering Committee member(2014-17) 
IPCC 1.5℃ 特別報告書第3章代表執筆者(2017-18) 

 

小西 雅子 WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー)、昭和女子大学特命教授兼務 
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005年に国際NGOのWWFジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び国内外の環境・エネルギー政策。2002年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員。著書「地球温暖化を解決したい-エネルギーをどう選ぶ?」(岩波書店2021)、「気候変動政策をメディア議題に ~国際NGOによる広報の戦略~」(ミネルヴァ書房2022)など多数。博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士。気象予報士。 

 

田中 健 WWFジャパン 気候・エネルギーグループ 非国家アクタープロジェクト担当 
福岡県庁、経済産業省で廃棄物管理やリサイクルなどの環境保全行政に従事、日本のリサイクル企業の海外ビジネス展開を支援。その後、日本科学未来館にて科学コミュニケーターとして、アジア・パシフィックの科学館と連携した持続可能な社会プロジェクト等を担当。2018年8月から現職。気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative: JCI)等、企業や自治体など非国家アクターの気候変動対策の強化に取り組む。理学修士(化学・九州大)。

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