20年ぶりに確認されたスマトラサイ 初の動画撮影に成功!


2013年10月1日、WWFインドネシアは、ボルネオ島・東カリマンタン州の西クタイ県で、自動カメラにより撮影されたスマトラサイの動画を公開しました。これは、WWFインドネシアと地方政府などの共同調査チームが行なった調査で撮影に成功したものです。これは、1990年代に一度は絶滅したともいわれたカリマンタンのスマトラサイの姿を、動画で捉えたきわめて貴重な映像となります。

生きていた!ボルネオ島カリマンタンのスマトラサイ

その数、わずかに220~275頭。
生息環境である東南アジアの熱帯林の消滅と、角を狙った密猟により、現在、絶滅寸前の危機に追いつめられているスマトラサイは、人が実際に目にすることも稀な、きわめて希少な野生動物の一種です。

とりわけ、ボルネオ島に生息しているスマトラサイの亜種(ボルネオサイとも呼ばれる)は数が少なく、島北部のマレーシア領サバ州にある2つの保護区に、約50頭が確認されているのみで、インドネシア領カリマンタンでは、1990年代に絶滅したともいわれていました。

しかし、2013年4月、東カリマンタン地域の西クタイ県周辺で調査を行なった、WWFインドネシア、西クタイ県林野庁、ムラワルマン大学および地域の関係者は、スマトラサイ生存の確かな痕跡(足跡など)を、20年ぶりに確認したことを発表。その後も調査を行なってきました。

その結果、共同調査チームは、2013年6月23日と30日、さらに8月3日に、調査用の自動ビデオカメラで、スマトラサイの動画を撮影することに成功しました。
これは、一度は姿を消したともいわれたカリマンタンのスマトラサイの姿を、確かに捉えたきわめて貴重な映像となります。

サイの保護と森の保全に向けて

映像では、少なくとも2頭のスマトラサイが確認されており、森の中を移動する姿や、水場で水浴びをしている姿が捉えられています。
すでに、共同調査チームでは、この地域のパトロールを開始。また、地方政府も保全活動に取り組み始めています。

またインドネシア政府も、このスマトラサイの保護について、積極的な姿勢を見せており、2013年10月2日から3日にかけてランプンで開かれていた、アジアのサイの生息国の会合でも、林業大臣がその取り組みの重要性を明言しました。

前回の調査では付近にスマトラサイの食草になる植物が多く存在していることも確認されていることから、今後の密猟者の対策の継続と、周辺の森林環境の保全徹底が望まれます。

今のところ、東カリマンタンにどれくらいの数のスマトラサイが生存しているのか、またその生息範囲はどれくらいの広さなのかなど不明な点は多く残されていますが、WWFインドネシアでは引き続き、調査と保全の取り組みを行なっていく予定です。

 

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