中学校で、「温暖化の国際交渉」を再現する授業!
2013/07/22
エネルギー・温暖化担当の小西です。
モデル授業の準備をされている、ある教育大学付属の中学校の先生が、なんと「地球温暖化の国際交渉」の現場を、生徒たちに、いろんな国の代表となってもらって交渉・体験してもらう、という授業を今年の秋に展開されるそうです。
温暖化の国際交渉の現場はエキサイティングです! 各国が国益をかけてぶつかる修羅場でもあります。それを中学生たちがどのように体感してくれるのか、私も楽しみです。
またその準備として、拙著の『地球温暖化の最前線』を、130人の中学生全員が、夏休みに読んでくれているとのこと。この本は、国際交渉の現場について可能な限りわかりやすく、学生さん向けに心を込めて書いたものですから、うれし~い!!
学生の皆さんが、本を読んでいるところのお写真を、先生が送ってくださいました。これほどみなさんで地球温暖化について、熱心に関心を持ってくれるなんて、私たちとしては感激です。
地球温暖化はそう、まさにこうした次の世代の皆さんに影響する問題なのです。
しかし、その解決と対策を今、議論し、交渉しているのは熟年世代。しかも、対策の歩みは遅々としています...
2009年の国連の会議に参加したある学生が、白髪の混じる各国の交渉官たちにこう呼びかけたことがありました。
「あなたたちは、2050年に何歳になりますか? 私たちに安全な地球を残してください」
日本の学生の皆さんにも、ぜひ地球温暖化のことを学んでいただき、国益のぶつかる国際交渉の現場を体感してもらえればと思います!