IUCNのレッドリスト更新 スッポンやコアラが絶滅危惧種に 


広報担当の大倉です。
IUCN(国際自然保護連合)が先日、絶滅の危機にある世界の野生生物のリスト「レッドリスト」を更新しました。

新聞各紙も「スッポンが絶滅危惧種になった」という見出しで、一斉にこのことを報じています。

食用のスッポンは養殖が大半なので、食への影響はないと書いている新聞もありますが、生息地の減少などの影響を受けている野生のニホンスッポンは、今後の保護策が大切になってきます。

この他、植物を中心に沖縄の固有種がいくつも、新たに世界の絶滅危機種のリストに入りました。

海外の例では、この18年~24年(3世代)のあいだに、約28%個体数が減少し、絶滅危機種となったコアラが目を引きます。

オーストラリアの東部から南東部に暮らす、世界的にもよく知られた動物ですので、驚いてしまいますね。

減少した要因は、まず激しい干ばつです。コアラはユーカリの木の葉を食べますが、厳しい干ばつは、木々に影響を及ぼします。

また、生息地の減少と分断、森林火災なども減少要因とされています。

さらに、こうした危機は将来、地球温暖化が進むと、より深刻化すると考えられています。

ユーカリの葉を食べるコアラ(オーストラリア)

テレビや図鑑、動物園などでも目にすることが多く、当たり前のように思われている動植物たち。

でも、中には絶滅の危機が迫っているものがあることに、今回のレッドリストの更新で、改めて気づかされました。

IUCNでは、82,845種の野生生物を評価し、そのうち23,892種が絶滅の危機にあるとしています。

絶滅危機種が2万種を超えたのは、2012年の10月のこと。科学的調査が進んだこともあり、短い期間で大きく増えてしまいました。

野生生物とその生息地を保全する取り組みは、ますますその緊急性が高まっています。

カリブーも3世代(21~27年間)で40%減少したことから、新たに絶滅危機種となりました(カナダ)

関連情報

関連サイト

この記事をシェアする

C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

プレス担当。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP