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SBT認定・コミットする日本企業が500社を超える!


2023年5月にSBT認定取得または取得することを約束(コミット)した日本企業が500社を超えました!
SBT(Science-based Target)は企業が科学に基づいて設定する温室効果ガス(GHG)削減目標のことで、2015年にWWFをはじめとするNGO等により設立された世界的イニシアティブであるSBTi(Science Based Targets Initiative)により審査・認定されており、現在では国際的なデファクトスタンダート(事実上の標準)となっています。

日本では2015年10月にソニーが最初のSBT認定を取得して以降、SBT認定を取得・コミットする企業は着実に増えてきましたが、2023年5月にその数が504社となりました!この数は国別にみてもイギリス(835社)、アメリカ(662社)に次ぎ世界で3番目です。(5月9日現在)

世界の気温上昇を1.5度以内に抑えるためには、2019年比で、GHGを2030年までに世界全体で43%、2035年までに60%削減する必要があることが、科学的に明らかになっています。
世界全体でこれを達成するには、一つ一つの企業がやみくもに目標設定してもうまくいきません。
企業が科学的知見に基づいたSBTを設定することで、世界全体で1.5度目標の経路に沿ったGHG削減を着実に進めることができるのです。
ぜひさらに多くの日本企業にSBTを取得してほしいですね。

ちなみに、私たちにとって身近な消費財や家電、自動車等のメーカーや小売業でもSBTを取得している企業があります。
SBTiウェブサイト(英語)や環境省のウェブサイトでSBT取得企業を確認することも可能です。
あなたが買っている製品のメーカーや買い物にいっているスーパーがきちんとSBTを持っているか、ぜひこの機にチェックしてみてください!
(気候・エネルギーグループ 羽賀秋彦)

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気候・エネルギーグループ
羽賀 秋彦

修士(保全生態学)
上智大学法学部地球環境法学科卒(法学士)、英国ケント大学ダリル保全生態学研究所にて修士号取得(MSc in Conservation Ecology)。環境省、在ベトナム日本国大使館(環境担当)勤務の後、2023年1月にWWFジャパンに入局。気候変動・エネルギーに関する企業連携やSBTi関係などを担当。

福島県伊達市出身。人と自然の共生のために自分ができることは何かを考えていたら、WWFにたどり着きました。カーボンニュートラル&ネイチャーポジティブのために頑張ります。関心事は米国政治、シットコムやスタンドアップコメディが好きでホラー映画は苦手。猫派。

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