© Sunny Shah/WWF-India

7月29日は「世界トラの日(World Tiger Day)」


西はカスピ海から東は極東ロシア、そして南はインドネシアまで、かつてアジアの森に広く分布していたトラ。
20世紀の初めには、10万頭いたとされるものの、生息域の森の大規模な減少や、密猟などが原因で、その個体数は急速に減少してきました。
今日はそんな「世界トラの日」。

© Shutterstock Ammit Jack WWF-Sweden

WWFジャパンもWWFロシアやWWFインドネシア、WWFタイと共にトラの保全活動を実施しています。2016年の春には、トラの個体数は3,890頭まで回復したことが推定されています。

これは2010年の国際会議「トラサミット」で制定された、絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える日です。
この日が生まれたのは、前回の寅年の2010年。
約3,200頭まで減少していた野生のトラが、このままでは次の寅年の2022年までに絶滅するのではないか。
そんな心配がなされる中、世界のトラの生息国が協力して「野生のトラの数を倍にしよう!」と宣言したのです。

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©WWF Japan

以前調査に同行した時に見かけたトラの糞。消化しきれなかった獲物の毛が残っていました。

©WWF Indonesia

すべての地域でトラが増えているわけではありません。例えばインドネシアのスマトラ島ではパーム油を生産するためのアブラヤシ農園や、紙を生産するための植林地が原因で森が減少、トラの数が減ってしまった地域も珍しくありません。

そう合意したのは2010年11月23日、トラサミットでのことでした。
そこで今日は、日本に住む私たちでも、トラのためにできることをご提案します。
それは、お買い物の時にマークを探してみることです。
皆さんはFSC®やRSPOのマークを見たことがありますか?
どちらも森やそこにすむ野生動物、また地域社会にも配慮して生産された商品であることを認証する印。

FSCは適切に管理、伐採され、生産された木材や紙の製品に付される森を守るマーク。
RSPOは熱帯林の生物多様性に配慮して生産されたパーム油を含む製品に付されるマークです。

FSCマークの付いたトイレットペーパーやティッシュは多く販売されていますし、コピー用紙や、商品のパッケージについているものもあります。
一方RSPOマークのついた石けんやシャンプー、洗剤などは日本でも販売されています。
こうしたマークを選ぶことは、トラや、トラのすむ森の保全つながる、今日から気軽にできるアクションです。
野生のトラしかり、一度失われた自然をよみがえらせるには時間がかかります。
それでも諦めずに、普段の生活でできることを、思い出していただけたら嬉しいです。(自然保護室 伊藤)

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自然保護室 森林グループ所属
伊藤 小百合

消費者向けのアウトリーチと、フィールドでの活動を発信するコミュニケーションを担当。

ツンドラでの植生調査、在来種の苗木屋さん、科学館職員を経て、このお仕事に就きました。新しく知るだけでは、変えられない世界があるから、誰もができるアクションをおみやげにできるようなコミュニケーションが目標です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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