自然保護の現場でがんばる人たちと、国境を超えた協力


自然保護室の東梅です。
事務局で定期的に開催している昼休みの「海洋ゼミ」で、「黄海エコリージョン支援プロジェクト」のお話をさせてもらいました。

黄海は中国、韓国、北朝鮮に面した大陸棚の海で、豊かな漁場であると同時に、豊かな沿岸の自然に恵まれた、生き物の宝庫でもあります。
ここに産する魚介類は、日本も多く輸入しており、私たちの暮らしにもかかわりの深い海といえるでしょう。

私が長年担当してきた、黄海エコリージョン支援プロジェクトは、黄海沿岸の中で、特に重要な自然が残る地域の環境保全活動を支援する取り組みです。

特徴は、WWFのような環境保全団体と、プロジェクトスポンサーであるパナソニック株式会社のような企業、そして地元の住民の方々や、地方行政、さまざまな生物の研究者の方々が、連携・協力して進める、活動のスタイルにあります。

「ゼミ」ではその仕組みを紹介しつつ、特に、黄海の現地で私が何度もお会いした、中国の若い大学生たちの環境保全活動の様子をお話ししました。

中国は環境問題については意識の低い国と思われているかもしれませんが、実際に現場に赴いてみると、高い志をもち、懸命に保全活動に取り組む、たくさんの人たちに出会います。

開発優先で自然が失われている中国にあって、活動はさまざまな困難を強いられますが、それでも、こうした人たちの頑張りに接すると、いつも希望がわいてくるのを感じます。

地球の環境は、特定の国や人だけのものではなく、その恩恵を受けているより多くの人や、未来の世代の人たちのものでもあります。
守ってゆく取り組みを、国境を越えた連携を力として、これからも続けてゆきたいと思います。

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自然保護室長
東梅 貞義

これまでにウェットランド(湿地)や黄海の保全を担当。現在は各国WWFの保全活動のリーダーたちと連携した取り組みに力を入れています。

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、極東ロシアのトラの森、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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