川に5メートルの魚がいる
2011/08/05
ウェブ担当の三間です。
ふと思いたち、去年の今頃、どんな情報を発信していたかな? と、調べてみたら、ちょうど1年前に、こんな記事を出しておりました。
多くの巨大魚が生息することで知られる、インドシナ半島の大河メコン川で、開発による自然破壊が進んでいる、という記事です。
川に5メートルの魚がいる、などという事実は、日本で聞くと驚愕すべきことですが、下流では対岸も見えないような、海とも湖ともつかないメコンならば、これも不思議のないこと。
それでも、こうした巨大魚たちがノビノビ、ピンピン暮らすには、川がよい環境でなければ駄目でしょうし、やたらに釣り上げられたりすることなく、長生きできることも必要でしょう。ましてや、ダムなど次々に作り、流れを遮ってしまっては、生きること自体が難しくなってしまう。身体の大きいことが、返って災いにさえなってしまいかねません。
「300キロのコイ」なんて聞くと、「一体、何人前の“あらい”が作れるのだろうか?」などと、ついつい考えてしまいますが、こうした巨大魚たちがいなくなることの意味は、深刻です。
魚が大きいことがすごいんじゃない。こんな大きな魚が生きている、川の自然がスゴイのだ! 巨大魚の危機とは、その雄大な自然の危機です。
巨大魚が絶滅動物の仲間入りをして、恐竜などと並べられ、「昔はこんな大きな生きものがいた」などと、後世言われることのないように。
今ある自然を大切にする取り組みを、続けてゆかねばと思います。

300キロになるというコイの類

尻尾を入れると5メートルになる淡水性のエイ。
世界最大の淡水魚とか!?