高まる「京都を守れ」の声


南アフリカのダーバンより、温暖化担当の山岸尚之です。
2週目も詰めを迎えたCOP17会場内には「I●KP(●はハートマーク)」のTシャツを着たり、バッジをつけて歩く人が目立ちます。これは、京都議定書の第2約束期間に反対し ている日本、カナダ、ロシアに合意を求める一方、条件つきながら第2約束期間への合意を表明しているEUを応援する無言のメッセージです。

しかし、NGOが発するのは無言のメッセージだけはありません。世界約500のNGOのネットワークCANインターナショナルでは毎日、記者会見を行ない、市民社会の声を世界に発信し、日刊のニュースレターを発行するなど積極的に発言しています。

日本のNGOも毎夕、国内メディア向けに記者会見を行っていますが、5日には内外メディアに向けの記者会見も行ないました。会見では、気候ネットワークの 平田仁子さんが福島原発事故の影響を報告した上で、「原発がなくても2020年までに25%の削減が可能だ」と報告しました。

次いで私も、日本政府に対して京都議定書の第2約束期間に合意することによって、途上国の理解を得て、新しい枠組みの合意につなげていくべきだと主張しました。また、途上国の緩和や適応のために必要な資金の拠出に積極的な役割な役割を果たすよう求めました。

こうしたNGOのアクションは、連日積極的に行なわれています。6日には、閣僚級会合に出席するためダーバン入りした細野豪志環境大臣と国際NGO、その 後国内NGOとの懇談が行なわれ、国際NGOのメンバーから細野大臣にI●KPのネクタイが贈り、その後、懇談した日本のNGOは「7日に閣僚級会合で演 説をする際にはぜひそのネクタイをつけてほしい」と要望を伝えました。

COP17の開会式では、アフリカの代表が「アフリカの大地を京都議定書の墓場にはしない」と発言しました。その声に対して、京都議定書を生んだ国がどう応えるのか、世界が注目しています。

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マスコミの取材への対応。日本からもたくさんのメディア関係者が来ています

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日本のNGOによる記者会見

国際NGOが細野大臣に「IらぶKP(京都議定書)」のネクタイをプレゼント

 

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WWFジャパン 気候エネルギー・海洋水産室長
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より気候エネルギー・海洋水産室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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