サンゴ礁の調査データを...


自然保護室の安村です。
今日、沖縄は石垣島の白保にある「しらほサンゴ村」から、ちょうど今、東京に来ているスタッフをまじえて、サンゴ礁の調査結果の発表について相談しました。

「しらほサンゴ村」の正式名称は「サンゴ礁保護研究センター」。同センターでは、その保護研究の基礎となる調査を、これまで、たくさんの研究者やボランティアの方の協力を得て、実施してきました。

内容も、サンゴ礁の生きものや、海に流れ込んで生態系を脅かす赤土、白化現象の要因となる水温、また白保の海岸に上陸するウミガメの産卵状況など、さまざまな分野におよびます。

今回、西暦2000年から昨年まで実施してきた調査結果のデータを、いかにまとめ、サンゴ礁にかかわりのある研究者や機関と共有し、今後の研究や保全の役に立てるかを検討しています。

蓄積してきたデータは膨大な量で、何をどこまで公開するか、判断が難しいところですが、これまでの活動をさらに広く活用してゆくためにも、一つがんばらねばと思っています。

後日、こちらの調査データの公開については、「しらほサンゴ村」のサイトでも告知いたしますので、ご関心をお持ちの方は、ぜひご一覧ください。

 

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自然保護室長(淡水・リーダー開発・PSP)
安村 茂樹

修士(生物化学・早稲田大学)
サンゴ礁センター駐在時に地域住民主体の環境調査を立ち上げ(現在も石垣島、久米島で継続中)。南西諸島域にて、多分野の研究者と協働した野生生物有害化学物質汚染調査、生物多様性評価調査を指揮。GIS手法を用いた保全重要域図は生物多様性条約で示されたEBSAに、野外調査ではオキナワトゲネズミ再発見や久米島沖のサンゴ大群集発見に寄与。UNEP/GEF黄海プロジェクトと連携した日中韓湿地保全活動をリードし、2020年より緊急支援や淡水・教育活動に関わる部門を統括。

沖縄のサンゴ礁と森、中国・韓国の干潟の保全に従事。国際会議でサイドイベント主催やロビー活動をする機会をいただきました。国際、環境、NGO-この3ワードが合わさるWWFで、何をすべきか考え、その仕事の醍醐味を実感し、行動する。そんな機会を一人でも多くのスタッフに提供したいです。晴れの日に気が向いたら、自転車で通勤し、休みは、川でカヌー漕いでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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